2020年12月23日水曜日

ロシア式蒸し風呂 バーニャ

こんにちは。はかせです。

今年は老若男女が「鬼滅の刃」に夢中だったようですが、地元好きのはかせはむしろアニメ「ゴールデンカムイ」で盛り上がりました。

原作の漫画は、日露戦争後の北海道を舞台に、アイヌが主人公とした壮大なストーリーが展開され、この産経新聞の記事のように、2019年には大英博物館の入口も飾りました。

秋から放送が始まったアニメ3期では舞台がロシアに移ります。そこで登場したのが、ロシア式蒸し風呂 バーニャでした。


バーニャと聞くとイタリア料理のバーニャ・カウダを思い浮かべますが、バーニャにはサウナストーンが乗ったストーブがあり、まるでフィンランドサウナのよう。はかせはフィンランドサウナに入ったことはありませんが(笑)


バーニャもフィンランドサウナのようにサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるようです。


さらには、白樺の葉を束ねたヴェーニクで身体を叩いて血行を促進し、室内の空気をかき回すことで体感温度を上げるそうです。ヴェーニクとはフィンランドのヴィヒタと同じものでしょう。

ウィキペディアによると、バーニャはフィンランドサウナよりも温度が低いそうなので、登場人物たちがとても暑がっているのは演出かもしれません。

また、以前触れた「公衆サウナの国フィンランド」で書かれていましたが、実は、ヴィヒタ(ヴェーニク)でバシバシとお互いの肌を叩き合うのは、現代ではフィンランドよりもロシアやバルト諸国の方が、より日常的・積極的に行われている印象なのだそうです。

北海道・札幌では営業自粛や外出自粛が功を奏して新型コロナの感染拡大が収まって来てはいますが、医療の逼迫は依然、深刻なままのようですので、まだまだ気が抜けません。フィンランドサウナを体験しに行くのはもう少し我慢です。

2020年12月13日日曜日

フィンランドサウナよりスチームサウナの方がいい!?

こんにちは。はかせです。

ちょうど1年ほど前に母と一緒にフィンランドへ行ったAさんが、先日、札幌の病院で診察を受けるために母の家に泊まっていました。

フィンランドのホテルではAさんと母は一緒にサウナに入ったそうです。サウナはもちろんフィンランドサウナで、ロウリュも楽しんできたそうです。

ところが、意外なことに、母は自宅のスチームサウナの方がよかったそうです。せっかくサウナの本場フィンランドまで行ったのに、サウナでロウリュをすると暑すぎて辛かったと話していました。

確かに、温度が70〜100℃の日本で一般的なドライサウナと比べて、フィンランドサウナは80〜90℃と温度が低いとはいえ、ロウリュをして湿度を上げるとかなり暑く感じるのでしょう。

それに対して、母の自宅のスチームサウナの設定温度は最高でも55℃です。けれど、湿度がほぼ100%なので、45〜45℃がもっとも快適な温度だといわれます。実際、母はいつもだいたい40℃くらいが暑すぎず気持ちよく入れる温度なのだそうです。ちなみに、はかせは42℃くらいがちょうどいいです。


今回、Aさんにまたスチームサウナへ入ってもらったので感想を聞いてみました。以前泊まったときにも入って、スチームサウナを気に入ったという話は聞いていましたが、もともと暑いサウナが好きだとも聞いていたので、感想を直接聞いてみたいと思っていました。

すると、なんと驚いたことに、フィンランドサウナよりもスチームサウナの方が身体が温まって気持ちがいいそうです。

この反応には正直、ホントに驚きました。てっきり、「やっぱり暑いサウナの方がいい」と言われるものだとばかり思っていましたので。

実は、Aさんはもともとゆっくりと入浴して温まる方ではないそうです。ドライサウナはウェットサウナ(フィンランドサウナのような湿度が低くないサウナ)よりも身体が温まるのが遅いことがわかっています(※)。スチームサウナはフィンランドサウナよりも湿度が高いので、温度が低くても身体が温まるのが速いのでしょう。

それに、今回は浴室の冷気も解消しているので、浴室にしっかりと蒸気がまわり、温度のムラも小さくなっています。身体全体が蒸気に包まれて温まるのを実感したそうです。

そんなわけで、スチームサウナを前以上に気に入ったAさん。自宅ユニットバスへの設置を検討していて、設置が可能かどうか今度現地調査へ行くことになりました。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてからにはなりますが。

(※)「医者が教えるサウナの教科書」加藤容崇(ダイヤモンド社), 「【サウナの科学】ドライサウナは体が温まりにくいって本当?

2020年12月8日火曜日

浴室の冷気を解消してととのう

こんにちは。はかせです。

11月に入って寒くなってきた頃、スチームサウナに入っていると、天井から冷気が降りてきているように感じました。天井の換気口に手を近づけると、確かに冷たい空気が入り込んできているようです。この日は北風が強く、外壁から換気ダクトを通って冷気が流れ込んでいるようでした。

サーモグラフィで換気口を撮影

実際、浴室の温度も夏ほど勢いよく設定温度まで上がりません。

これまでも冬に母のマンションでスチームサウナに入ると、床や浴槽の冷たさが気になっていました。浴槽にはフタをしていますが、浴槽に冷気が溜まっていて、フタ越しでも冷たさが伝わって不快です。このままでは浴室でスチームサウナに入っているときだけでなく、普段の暖房の効率も悪くなります。


ユニットバスは中古マンションを販売していた不動産屋でリフォームしたときに交換されたものです。パナソニックの風呂換気扇が取り付けられていますが、逆流防止には高価な電気式シャッターではなく、安価な風圧式シャッターが取り付けられているようです。

おそらくこの風圧式シャッターでは冷気の流入を防ぐことができないのでしょう。特に酷かったのは、キッチンのレンジフードを回したときです。浴室天井の換気口からどんどん冷たい風が入ってきました。

そこで、風呂換気扇からの逆流を抑えるために、新築やリフォームのお風呂の工事のときに換気扇に取り付けるアルデのバックドラフトダンパーを取り付けることにしました。

換気扇を取り外して中をのぞくと、白い樹脂製の風圧式シャッターが見えました。


奥にはダクトが続いています。


風圧式シャッターが付いたままではバックドラフトダンパーと干渉するので、風圧式シャッターは取り外しました。風圧式シャッターが取り付けられていたのより少し奥にバックドラフトダンパーを取り付けました。



念のため、換気扇がちゃんと排気するかスイッチを入れて風量を確認してみます。


問題なく排気されているようです。ちなみに、換気扇を取り外す前に、逆流してくる冷気の風量も測っておきました。


風量を比べると、なんと換気扇が排気する風量の20%以上も逆流していました!寒く感じるのも無理はありません。

アルデのバックドラフトダンパーを取り付けたおかげでスチームサウナは驚くほど快適になりました。期待以上です。浴室に入ると不快な冷気ですが、バルコニーで「ととのう」にはいい冷気です(笑)


2020年12月7日月曜日

「公衆サウナの国 フィンランド」

こんにちは。はかせです。

サウナへ通うようになったのをきっかけに、フィンランドのサウナ文化へも関心が高まり、タイトルの「公衆サウナ」という言葉にひかれました。

北海道には「公衆浴場」がいたるところにあります。銭湯は以前に比べると減ったとは聞きますが、いわゆるスーパー銭湯は札幌市内に何軒もできていて、地方にも温泉施設があっていつも賑わっています。フィンランドにある「公衆サウナ」も、そんな日本の公衆浴場のようなものなのでしょうか?

これまでにも触れたムック「Saunner」や雑誌「Coyote」の中でも、フィンランドの公衆サウナについて紹介されていましたが、もう少し詳しく知りたいと思って手に取ってみました。

フィンランドの幸せメソッド SISU」でもヘルシンキの公衆サウナが簡単に紹介されていましたが、そのうちの「アルラ」と「ソムパサウナ」、さらに「サウナデー」というイベントについてもより詳しく紹介されています。とはいえ、最近、日本の女性の間にもサウナブームが広がりつつあると聞いていたので、2016年にヘルシンキにオープンしたその名も「Löyly(ロウリュ)」という公衆サウナが一番目を引きました。

公衆サウナ「ロウリュ」は建物自体もフィンランドらしい独創的なデザインで、海辺に建てられているため、なんと、サウナからそのまま海へ入ることもできるのだとか。そして、レストランが併設され、外国人観光客にとって水辺での伝統的なサウナ体験ができる観光スポットとなり、地元住民にとっては手頃なアーバン・リゾートとなることを目指して造られたそうです。

ちょうど1年ほど前、たまたま母がフィンランド旅行でヘルシンキにも行くと聞いたので、ぜひこの「ロウリュ」へ行ってみて欲しいと頼みました。ところが、時間がなくて「ロウリュ」へ行けなかったそうで、残念ながら感想を聞くことはできませんでした。いつか自分で行ってみたいものです。

ドラマ「サ道」の第8話「女性のための最先端サウナでととのう」では、「おしゃれな女性が集まるサウナ」が紹介されていました。「ロウリュ」と同じく美味しい食事も提供してくれる北欧テイストのサウナはとても魅力的に感じます。

サウナでリラックスしたまま、続けて食事もとれる。外へ出れば美味しい食事ができるお店はたくさんあるかもしれませんが、一度ちゃんとした服に着替えて外で食事するのと、サウナ上がりのリラックスした状態のまま食事するのとでは、全然気分がちがうことでしょう。はかせは温泉旅館に泊まったときは、浴衣に着替えてから食事します(笑)

本書では単にフィンランドの公衆サウナを紹介するだけではなく、サウナ文化についても解説してくれています。sauna(サウナ)という言葉はフィンランド語ではあっても、フィンランドがサウナ発祥の地と言い切るべきではなく、ロシアやバルト海沿岸の諸地域にも先史時代から存在していたのだそうです。確かに、「Coyote」で紹介されていたユネスコ無形文化遺産に登録されたスモークサウナは南エストニアでした。

また、「フィンランド・サウナ」と「ジャパン・サウナ」との違いについても詳しく説明されています。やはり、ここでもフィンランド・サウナは蒸気を浴びることだとはっきりと書いてありました。サウナストーブで焼けた石に柄杓で打ち水をして蒸気を作り出す行為のこと、あるいは蒸気そのものを指すのがロウリュという言葉なのだそうです。フィンランドでは蒸気を浴びる入浴法がサウナなのですから、サウナストーンに水をかけることができない、蒸気を作れないジャパン・サウナは、フィンランドではサウナと呼ばれないのかもしれません。

それに、日本のサウナの中でタオルを振り回して「熱波」を起こすのは「ロウリュ」ではなく、ドイツ・サウナ由来の「アウフグース」であって、実はフィンランド・サウナではやらないそうです。例えば、今年初めて行った札幌の花ゆずきには、ロウリュというサービスが行われているそうですが、これは正しくはアウスグースのようです。

さらに、フィンランド・サウナらしいサウナでの習慣として日本でよく紹介される、白樺の若葉を束ねたヴィヒタ(西フィンランドでの呼び方で、東フィンランドではヴァスタと呼ぶそう)というものでバシバシと身体を叩き合うことも、実は現代ではフィンランドよりはロシアやバルト諸国での方が日常的・積極的に行なっている印象なのだそうです。日本のサウナ施設や出版物の情報を鵜呑みにして「サウナ通」ぶる恥をかいてしまうかもしれませんね(笑)

ともあれ、早く新型コロナウイルスの感染が終息して、本場フィンランドのサウナへも行けるようになることを願います。

2020年11月26日木曜日

奈良 法華寺の浴室はスチームサウナ

 こんにちは。はかせです。

今日は11月26日、「いい風呂(1126)の日」です。新型コロナウイルスの感染拡大に対して一向に具体的な対策を取ろうとしなかった菅政権も、医師会や専門家からの訴えなどのおかげでようやくGO TOキャンペーンの一部制限を決めました。国民の命を守るために何をすべきかが国に求められています。

ところで、先日、母からあるテレビ番組を紹介されました。なんと、1300年前、当時の聖武天皇の妻である光明皇后が、国民のために築いたといわれるお風呂が登場したのです。

阿修羅 1300年の新事実」という2017年にNHK BSで放送された番組の再放送でしたが、番組によると、1300年前の日本は干ばつと飢饉に襲われ、国民は苦しんでいたそうです。

そこで光明皇后が「福祉活動」の一環として、自身の邸宅に国民の苦しみを癒すためのお風呂を建てました。


邸宅跡は現在、法華寺として残されており、風呂も現存しているそうです。


お風呂がある建物は「浴室(からぶろ)」と呼ばれますが、現在、日本で一般的な湯船に浸かるお風呂ではありません。それは、「蒸気風呂」。つまり、「スチームサウナ」だったのです。




この浴室は貴族のためのものではなく、「一般庶民のために建てられた」ものでした。番組では「日本の福祉の“原点”」だと紹介されています。



建物の内部には檜で作られた小屋があり、釜で沸かした湯から出た蒸気が、床下に敷き詰められた薬草を通って、中で入浴する人を包み込む構造です。





この蒸気風呂の構造は、今年の冬に行った定山渓温泉ふる川の蒸し風呂にとても似ています。ふる川では薬草としてよもぎが使われ、温泉の湯気が蒸気として取り込まれていました。スチームサウナですから、きっと光明皇后の浴室もとても気持ちのいいものだったことでしょう。


1300年前のようにコロナ禍のただ中にある日本。光明皇后とは対照的に、福祉としての「公助」よりも先に「自助」を掲げた菅首相ですので、残念ながら日本の福祉は当てにはなりません。

でも、幸い、今は多くのお家にもお風呂はあります。「自助」に甘んじてはいけませんが、感染拡大防止のために不要不急の外出自粛が求められる中、コロナ禍で疲れている心と身体をせめてお家のお風呂で癒しましょう!

2020年11月15日日曜日

道北温泉・サウナめぐり 第2回

こんにちは。はかせです。

新型コロナウイルスの感染拡大の中でGO TOトラベルキャンペーンが続けられるという矛盾した世の中ではありますが、今年の夏にお盆の墓参りと併せて友人のお見舞いへ行ったついでにまた道北のサウナめぐり(といっても2件だけですが)へ行ってきましたので、振り返ってみます。

前回は通り越してしまった幌加内せいわ温泉ルオントへ1日目に寄りました。温泉に入りに来たことは何度かありましたが、「サ活」を始める前だったので、サウナに入るのは今回が初めてです。

中に入って驚いたのは、とてもきれいでオシャレになっていたことです。4月にリニューアルオープンしたそうで、以前はお土産などが置かれて直売所のような雰囲気だったのが、ソファが並べられてとてもすっきりしていて、足湯も設けられて無料で利用できるようになっていました。休憩室も高級リゾートの浴場のようで、ゆったりくつろげるように椅子が置かれています。でも、入館料500円で入浴できるのがお財布に優しいですね。

浴室へ入って見渡すと、浴室は特にリニューアルはされていないようで、以前と変わりないように感じました。サウナの向かいにはシャワーが備え付けられていて、水風呂の前にこのシャワーで汗を流すようです。ちらっとサウナルームをのぞくと、3帖くらいの広さでテレビが付いています。

いつものように全身を洗って、まずは温泉で下茹でします。浴室が暑いので内湯には入らずにまっすぐ露天風呂へ行くと、ここは新しくなっていました。以前は岩風呂でしたが、露天風呂も高級リゾートホテルのようにきれいになっています。さらに奥に豪雪露天風呂というのができていましたが、名前の通り冬季限定でこの日は入れませんでした。露天風呂の横にベンチが置いてあり、露天風呂のスペースには蚊帳が張ってあるので、ここで外気浴するのが良さそうです。

いよいよサウナですが、温度は85℃くらいの標準的な暑さで、2段ある椅子の上段に座っても耳が痛くなりませんでした。汗が出るまでしっかりと温まれます。水風呂に入る前にシャワーを浴びましたが、温度も調整できるので、水風呂が苦手ならシャワーだけでもいいでしょう。水風呂は夏なので掛け流しでもそれほど冷たくはありません。

外気浴はタオルで身体の水を拭き取ってから露天風呂の横のベンチに座りましたが、蚊帳と蚊取り線香のおかげで蚊に刺されることもありませんでした。蚊帳越しに緑を眺めながらととのいます。2セット気持ちよくサウナを楽しめました。

2日目は少し足を伸ばしてびふか温泉まで行ってみました。国道40号線沿いにある道の駅から、橋を渡ってさらに奥へ行くと、キャンプ場の向かいに温泉がありました。この一帯は「びふかアイランド」という名前が付いていて、パークゴルフ場やチョウザメ館もあります。今年は新型コロナの影響でアウトドアが人気らしく、キャンプ場はとても混んでいました。

前日のルオントとは対照的に、びふか温泉は建物も古くて昔の温泉ホテルのような雰囲気です。浴室も古さを感じますし、露天風呂がないのも少し残念です。サウナには入口の横の棚にマットが用意されているので、それを持って入り椅子に座るシステムでした。最初は知らずにタオルも敷いていない椅子に直接座ったので、お尻を火傷するかと思いました(笑)

この日は友人と一緒に来ましたが、いつも通り身体を洗って温泉で下茹でしてからサウナへ入りました。ところが、入った途端、その暑さに驚きました。椅子が熱かったのは先に書いた通りですが、温度も高いのです。温度計は95℃を示していて、他所より10℃くらい高めの設定のようです。しばらくすると耳が痛くなってきたのでタオルを被りました。

水風呂に入る前に、サウナの出入口の横にある蛇口から桶に水を溜めて身体の汗を流しました。サウナルームも狭かったですが、水風呂も狭いです。2人がギリギリ入れるくらいの広さしかありません。

浴室の真ん中あたりに休憩用の椅子が3脚くらい用意されているので、水風呂のあとはここで外気浴をします。浴室は温度も湿度も高いので、やっぱりルオントのように屋外で外気浴できるのがいいですね。

2セット目は2段ある椅子の下段に座りましたが、温度はちょうどよかったです。好みもあると思いますが、はかせはスチームサウナのような低温の方が好きなので、ドライサウナでも90℃以下の方が落ち着いて入っていられます。

道北の温泉・サウナを2ヶ所めぐってみましたが、感じたことは2つ。サウナはやっぱり暑いと辛いということと、外気浴は屋外の方が気持ちいいということです。もちろん好みではありますが、サウナの本場、フィンランドのサウナが比較的低温で屋外で外気浴をする文化であることにも納得します。

寒くなってきてまたどこかの温泉・サウナへ行きたくなってきますが、今は我慢です。早く無責任な政策が中止されて感染拡大が収まるといいですね。

2020年8月7日金曜日

湯処花ゆづき

こんにちは。はかせです。

スチームサウナは、普段入っているティーロの家庭用スチームサウナにしか入ったことがありませんでしたが、先日、湯処花ゆづきへ行って初めて入ってきました。

花ゆづきは札幌の少し西寄り、二十四軒にある、いわゆるスーパー銭湯です。入浴料が1,000円以上するサウナスパと比べて、670円と敷居が低いのが魅力的です。ここの電気風呂を友人から勧められたこともあり、スチームサウナの偵察を兼ねて行ってきました。

初めは浴室にたくさんの湯船があるのにまず驚きました。そして、勧められた電気風呂ですが、腰掛けると確かに電気が流れるのを感じて、腰の辺りの筋肉がピクピクします。これは整骨院で腰痛の治療を受けるのと同じ感覚ですね。温めながら電気を流す。これなら腰痛に効きそうです。あとから、花ゆづきは北電系列なのだという噂を聞きました。さすがは北電、風呂にも電気(笑)

スチームサウナに入る前に、通常のドライサウナに入りました。他所のサウナよりも椅子が低くて、サウナルームの天井も低いです。そのせいか上下の温度差が小さいようで、なんとなく身体がムラなく温まる印象でした。出入口も他所では一番低いところにありますが、ここは一番高い段にドアがありました。熱気が逃げるかと思いましたが、人が出入りしてもほとんど気になりませんでした。

水風呂の温度はそれほど低くはありませんが、はかせには十分な冷たさです。3人くらい入れる大きさなので、サウナルームの広さとのバランスはそんなに悪くないでしょう。混んでいなかったので待つこともありませんでした。

3セット目だけドライサウナではなく、スチームサウナに入りました。初めてなので、少しドキドキしながらドアを開けて中へ入ると、足元には足首くらいまで浸かるお湯が張って驚きました。1月に行ったふる川の蒸し風呂ともちがいます。もちろん湿度が高いですが、温度は思ったより低いです。一番奥に置いてある壺から蒸気が噴き出してくるときには多少温度が上がりますが、汗が吹き出るほどではありません。サウナルームの天井が高すぎて蒸気が天井付近に溜まってしまい、身体が効率的に温まらないように感じます。

期待が大きすぎたのか、花ゆづきのスチームサウナには、ふる川の蒸し風呂ほどの魅力は感じませんでした。ところで、ここには別料金360円がかかりますが、岩盤浴とロウリュのサービスがあるようです。ロウリュというのは実際にはアウフグースに相当するアトラクションのようですが、残念ながら新型コロナの感染防止対策ということで、この日は休業していました。

たまゆらの450円よりは高いですが、それほど料金が高くないので、ドライサウナに加えて電気風呂にも入れると考えるとお得感があります。腰が痛いけれど整骨院へ行くほどではないというときには、花ゆづきへ行ってみてもいいかもしれません。

2020年8月6日木曜日

換気本体の嬉しい設置場所

こんにちは。はかせです。

アルデ換気の本体の設置場所によって、寿命が縮んだり、メンテナンスがしづらかったりします。

例えば、古い住宅に多いのが、小屋裏に設置する場合です。小屋裏は断熱されていないので、外気の影響を強く受けます。小屋裏は夏の晴れた昼間には高温になり、逆に、冬の晴れた朝にはたいへん冷え込みます。寒いときにはダクトや本体内部に結露も生じやすくなります。結露水はカビの発生や劣化を招く可能性があります。

小屋裏にある本体のメンテナンスには、点検口から小屋裏に入って作業しますが、グラスウールなどの断熱材を天井に吹き込んでいる場合は、断熱材と埃にまみれて作業することになります。これではお客さんが自分で掃除するのはとても難しいです。本体が点検口から離れている場合はなおさら大変です。
一方、メンテナンスまで考えて設置している工務店などでは、20年以上も前の一番古いオスカー(タコ足タイプ)でさえ、本体専用のタコ部屋(笑)を設けてくれているので、本体やダクトが外気の影響も受けません。メンテナンスや交換も楽にできるので、現行機種ではその気になれば、お客さんが自分でファンなどの清掃もできます。
こうした心遣いのある設置がされているととても嬉しくなりますね!

2020年6月16日火曜日

「健康と幸せをもたらす魔法のスチーム」

こんにちは。はかせです。

サウナについて調べていると、どうしてもサウナの本場、フィンランドが気になります。残念ながらフィンランドへはまだ行ったことがなく、行きたいと思ってもそう簡単には行けません。しかも、新型コロナの影響で海外へ行くどころではなくなってしまいました。

でも、昔は庶民も海外旅行へ行くようになった現代とはちがって、みんな本を読んで遠い異国の地へと想いを馳せたものです。幸い、少ないながらもフィンランドの生活をうかがい知ることのできる本に出会いました。


「フィンランドの幸せメソッド SISU」というタイトルの「SISU(シス)」とは、「フィンランド独特のレジリエンス(立ち直る力)」なのだそうです。著者はフィンランドで生まれ、両親とともにカナダへ移って子供時代を過ごして成人し、マスコミ業界で働き暮らす中で心身を病んだことをきっかけに、彼女の故郷であるフィンランドへ戻ります。そして、「シス」に出会い、健康な心身を取り戻したそうです。

彼女が健康法を兼ねて行っているのがアイススイミングで、氷の張ったバルト海へ飛び込むそうなのですが、想像しただけで鳥肌が立ちます。サウナの本場ではサウナで温まってから湖などに飛び込んだりするとは聞いていましたが、まさかアイススイミングとは。でも、やはりアイススイミングの後にはサウナに入るようです。
バケツに入った水をひしゃくですくい、サウナストーブの熱い石の上にかけます。私はまずは座って、静かな瞑想状態の中で熱いスチームを浴び、しばし、幸せな気持ちにひたります。
そうなんです。やっぱりフィンランドではサウナストーンに水をかけて生じる蒸気を浴びるのがサウナなんですね。この本でも「サウナの極意 健康と幸せをもたらす魔法のスチーム」と題して1章が割かれています。

サウナストーブの石の上に水をかけて熱いスチームを発生させる「ロウリュ」が、今でこそ日本でも知られるようになりましたが、日本ではまだロウリュのできるフィンランドサウナは普及していません。公衆浴場や温泉に設置されているのはドライサウナばかりです。「サウナ=スチーム」というのがとてもフィンランドらしく感じます。

けれど、フィンランド生まれの著者も、なんと子どもの頃はサウナが苦手だったと知って親近感が湧きます。サウナの蒸し暑さよりも人前で裸になることが嫌だったようですが、フィンランドにもサウナが苦手な人はやっぱりいるようです。日本にもお風呂が嫌いな人がいるのと同じかもしれませんね。そんな彼女もフィンランドに帰って何年も暮らすうちに、サウナで裸になることが気にならなくなります。むしろ、心地よく感じるように。

フィンランドでは、家を建てる前にサウナを建てることが珍しくないほど、サウナが大切なものだと考えられているそうです。さすがに家を建てる前にお風呂を作る日本人はいないでしょうから、フィンランド人にとってサウナがどれほど大切なものかが分かります。

著者がサウナの良さについて紹介しているのは、主に2点。「健康上のメリット」と「サウナの精神」です。サウナが健康にいいということは日本でも以前から指摘されていますが、サウナの精神については、最近、日本でサウナブームが起きてから紹介されるようになったように感じます。

サウナの中では誰もが平等。パブリックサウナでは全員裸で、お互いの名前や職業を知らないままおしゃべりを楽しんでいるそうです。フィンランドではサウナは社交の場。はかせがサウナに入るようになってから北海道のいくつかのサウナに行ってみましたが、サウナはおしゃべりを楽しむような場所ではありませんでした。

そもそも日本のサウナ室はとても暑いです。室温90℃以上は当たり前。入っていると耳が痛くなります。かといって低い段に座ると身体が温まるのに時間がかかります。その点、温度が60℃くらいでも、ロウリュによって湿度が高めのフィンランドサウナは、おしゃべりを楽しむにも向いているのかもしれません。残念ながら、はかせはまだフィンランドサウナをちゃんと体験したことがありませんが。

また、サウナの中でおしゃべりしている人はあまり見かけませんし、友人とサウナの中で話していると嫌がられたこともありました。日本のサウナは、どちらかというと各々が自分の世界に浸って静かに過ごす場所なのかもしれません。

ただ、パブリックサウナでの交流を楽しむフィンランド人でも、理想的なサウナとして思い浮かべるのは、静かな湖畔のコテージを連想するそうです。夏の長いバケーションに田舎へ行って、そんなコテージにあるサウナで温まり、湖へ飛び込む。なんとも羨ましく思えます。きっとCoyoteの表紙のようなサウナなのでしょうね。

2020年6月14日日曜日

吹上温泉保養センター 白銀荘

こんにちは。はかせです。

コロナ禍の影響で公衆浴場や温泉へは行きづらい状況が続いており、サウナを我慢している人もいることでしょう。

もうずいぶん前になりますが、北海道を第2波が襲う前、最初の緊急事態宣言が解除されてから、はかせは今年初めて白銀荘へ行ってきました。これまでにも白銀荘の温泉には何度も入っていますが、サウナには入ったことがありませんでした。この日、ついに「北の聖地」のサウナを初体験です。


まずは洗い場で身体と髪を洗ってから、湯船に浸かって「下茹で」します。これまではかせはサウナの前に湯船で身体を温めるのを「予熱」と呼んでいましたが、実はサウナーは「下茹で」と呼ぶそうです。下茹では、顔から汗が出始めるくらいにして、いよいよサウナです。

身体をタオルで拭いてからサウナルームに入りました。イスは奥だけ2人分3段で、他は上下2段。温度計は90℃を指していましたが、2段目に座ると他所と同じくらいの熱さです。

十分に汗が出たタイミングで水風呂に入ります。本当は雪ダイブしてみたかったですが、時すでに遅し。残念ながら、来るのが遅かったので、真冬のダイブできるような柔らかい雪はもう残っていません。

水風呂は結構冷たくて、おそらく10℃近くでしょう。30秒も浸かっていると、吐く息が冷たくなりました。

水風呂でかなり身体が冷えましたし、外は寒そうなので、休憩は外へは出ずに、浴室内で済ませました。休憩用のイスは2脚用意されてます。浴室の温度が高くないので、休憩には十分でした。

しっかり3セット済ませて、一応、「北の聖地」を体験することはできました。でも、やっぱり雪ダイブができる時期に来ないと「北の聖地」を堪能することはできないでしょう。粉雪が降り積もる時期に、できればまた来たいと思います。その頃までにコロナが終息してくれたらいいのですが…

2020年4月9日木曜日

サウナで「デトックス」はウソなのか!?

こんにちは。はかせです。

サウナに入ると汗をかいて老廃物が身体から排出されてデトックスできるとよく聞きます。ところが、2年前のナショナルジオグラフィックの記事には研究報告によって、それが「ウソ」だとされています。「どんなに大量の汗をかいたとしても、その日体内に摂取した汚染物質の1%すら排出できない」のだそうです。


体脂肪に蓄積する汚染物質の研究を行なっているカナダの研究者が、汗の中の汚染物質を分析した結果、判明したようです。どうやら食品や環境中に存在する「毒」は水に溶けにくく、汗で排出される量は非常に少ないそうです。

これまでサウナのメリットが本などで紹介されるとき、必ずと言っていいほど「デトックス」が登場していましたが、果たして「都市伝説」なのでしょうか?

記事には、こう書いてあります。
人間が汗をかくのは体温を下げるためであって、老廃物や有毒物質を排出するためではない。その役目を負うのは、腎臓と肝臓である。
そして、老廃物を含めて、体内に不要なものは尿や便として排出されます。つまり、排尿と排便がしっかり行われることこそが「デトックス」なのではないか、と、はかせは考えるわけです。

というのも、実際、はかせが「カラスの行水」を止め、風呂でもサウナでもしっかりと温まるようになってからは、風邪を引かなくなっただけではなく、体調にも良い変化がありました。

はかせはお酒が弱いので、ビールを350ml缶半分飲んだだけでも酔っ払います。3缶くらいは飲めますが、眠くなって起きていられません。お酒が強い人とのちがいは、飲んでいるときにトイレへ行く回数です。強い人は何度もトイレへ行きますが、はかせはお酒を飲んでも、寝る前を含めてせいぜい2回です。

ところが、最近はお酒を飲むとトイレに行く回数が増えました。サウナに入らない日でもです。加齢による頻尿だと言う人もいますが、前立腺肥大の兆候はありません。

また、便秘にもならなくなりました。朝早く出かけて1日中運動したりすると、便を出すタイミングを逃して2日間ほど便が出ず、切れ痔になって苦しむことが少なくありませんでした。いったん切れ痔になると、なかなか治らないので大変でした。

ところが、最近は、朝便が出なかったとしても、その日の夜や、遅くても次の日の朝にはちゃんと便が出るようになりました。特に、サウナに入った翌日には必ず便意があります。

このように排尿と排便がしっかり行われていれば、きっと老廃物や毒素は体外に排出されているはずです。

お風呂やサウナの後は副交感神経が優位となり、消化機能が促進されるといいます。便秘の原因にはストレスもあげられます。正しい入浴法やサウナによる温冷交代浴の効果で平熱も上昇し、腎臓や肝臓の働きがよくなっているのではないかと思いました。

これはあくまではかせの体感ですので、確かなことは言えませんが、それほど的外れな考えではないように思います。「サウナでデトックス」が「都市伝説」だと聞いてがっかりしてしまった人には、ぜひ、あきらめずに正しい入浴法やサウナの温冷交代浴で体調改善、健康増進を試みて欲しいと思います。

2020年4月3日金曜日

サウナでスベスベ、お風呂でカサカサ?

こんにちは。はかせです。

今の政府はさっぱり頼りないので、はかせはチャンスさえあればスチームサウナかドライサウナに、サウナに入れないときはお風呂にしっかり浸かって身体を温めて、免疫力を高めてウイルスへ対抗できる身体づくりを日々心がけています。

こうしてサウナとお風呂を代わる代わる繰り返して入っていると気づくことがあります。それは、入浴後の指先や手のひらの肌の状態です。

冬場の水仕事は手が荒れて肌がカサカサになりやすいものです。さすがに酷くなると気になるので、ハンドクリームを塗ってケアをしたりもします。

ところが、サウナに入ったあとは、不思議と指や手の肌がスベスベしています。スチームサウナに入ったあとに肌がスベスベすることには以前から気づいていました。この冬、ちょうど肌荒れが酷くなってハンドクリームを塗ることが多く、サウナにも頻繁に入るようになりました。ちょうどそんなタイミングでしたので、ハンドクリームを塗ってもいないのにスベスベしていることに改めて気づいて驚きました。

きっと、サウナでは汗をたくさんかくからではないかと思います。以前、NHKで放送された番組「美と若さの新常識」では、「いい汗は天然の美容液!」とまで言われています。汗に含まれる乳酸ナトリウムと尿素は美容液に含まれる成分なのだそうです。

先日、友人からある女性のモデルの話を聞きました。一時、経済的に困ったときから美容液などを使うのをやめて石鹸だけ使うようになったけれど、以前より肌の状態はよくなったそうです。効果な美容液を買い続けるよりも、運動やサウナでいい汗をかく方が健康的で良さそうですね。

ところで、お風呂のあとは、サウナのあととは逆に肌はカサカサになっていて、ハンドクリームを塗ってから寝た方がいいと思うことが多いです。

はかせはお風呂に10分弱入ってしっかり温まってから、外に出て休憩しているときにはどっと汗が出ています。量こそ計っていませんが、サウナに入っているときくらい出ているかもしれません。それなのに、なぜか肌のスベスベ感がありません。特に指先はカサカサのまま。

お風呂のあとの汗のかきかたがもしかしたらちがうのでしょうか。もう少し観察が必要ですね。

2020年3月25日水曜日

北のたまゆら 桑園

こんにちは。はかせです。

新型コロナの感染拡大は北海道ではいったん収まっているように思われますが、パンデミックの爆発的な勢いに、ついに東京オリンピックの延期も決まりました。ウイルスに負けない強い身体をつくるためとはいえ、人が集まる公衆浴場へサウナに入りに行くのも憚られる状況になってしまいました。

まだここまで状況が悪化する10日ほど前、ずっと気になっていた近所の温泉北のたまゆら桑園へ初めて行ってみました。

駐車場はいつも混んでいて賑わっていて、新型コロナ騒動の影響を感じませんでした。マスクをしている客が多くは感じましたが。

玄関では下足入れが100円硬貨が戻ってくるタイプだと気づかなくて、鍵をかけるまで手こずりました。そのおかげで、脱衣室のロッカーの鍵の方ではすぐ使い方が分かりましたが(笑)

入浴料が450円という良心的な価格なのは、札幌市の公衆浴場入浴料金の統制額に従っているためでしょう。スタンプカードももらいました。

脱衣室に入ると天井近くまでロッカーが壁に沿って並んでいて驚きました。浴室に入ったときも、洗い場の数の多さに驚きました。さすがは街中の公衆浴場だけあって、地方の温泉とは規模がちがいます。

さらに、サウナルームにも驚かされました。サウナルームのドアを開くと、目の前にはひな壇のようにずらっと5段下から上まで裸の男たちが並んで座っている光景が広がりました。あまりの迫力に思わず足が止まって目が泳いでしまいました(笑)

ちなみに、サウナルームへは椅子に敷くタオルの代わりにウレタン製のマットを持って入るシステムでした。これも初体験です。

4段目に1人分のスペースが空いていたので、お客さんの間を通って腰掛けます。正面のドアの横には大きなサウナボイラーがあり、さらに横にはテレビが設置されていて、バラエティ番組が映っていました。

温度計は90℃を指していて、設定温度通りのようです。4段目でもちょうどいいくらいで、背筋を伸ばすと暑さで耳が少し痛くなります。これまで入ったサウナと同じくらいの熱さに感じるので、きっと5段目では熱すぎたでしょう。

お客さんで満席なので、サウナルームの外へ出るタイミングも悩みます。汗が十分に出て、ちょうど空いてきて他のお客さんの迷惑にならずに済む通り道ができたときに、外へ出ました。そして、まずマットを水ですすいで棚に起き、水風呂の水で汗を洗い流してから水風呂に入りました。

水風呂の温度はそれほど冷たくはありません。水道水そのままではなく、温度管理されているようです。ただ、浴槽の半分はバイブラがあって水がかき回されているので、体感温度は変わりません。それでも平気で1分くらい入っていられる温度でした。

休憩の場所がちょっと動線的にイマイチでした。中庭に露天風呂があり、その前に椅子が並んでいるのですが、水風呂からはグルっと歩いて回らなければいけません。小さな施設では動線はさほど気になりませんでしたが、ここまで広くなると、水風呂から休憩の椅子までの距離が長さを意識してしまいます。

2セットはドライサウナに入り、3セット目は試しに隣の塩サウナに入ってみました。といっても塩は買わなかったので、普通に座って温まるだけです。温度は10℃くらい低いのですが、若干湿度があります。石造りの椅子に残った塩や汗を桶ですくったお湯で洗い流すシステムのようで、タイル張りの床は濡れています。ただし、湿度はスチームサウナとは比較にならないほど低いようで、全然汗が出てきません。

塩サウナのサウナルームのいいところは、狭くて空いている点です。テレビもなくて静かな音楽が流れているだけなので、静かに入りたい人にはこっちの方がいいでしょう。

今回、街中の大きな銭湯に設置してあるサウナには初めて入りましたが、はかせは人混みが苦手な方なのでちょっと落ち着きませんでした。やっぱり地方の温泉にあるサウナの方がはかせは好きですね。

少しでも早く新型コロナが終息して、感染の不安なくサウナに行けるようになって欲しいですね。それまでは自宅のお風呂とスチームサウナを楽しみます。

2020年3月19日木曜日

雑誌「Coyote No. 60 -SAUNA for Beginners」

こんにちは。はかせです。

2年以上前に出版された雑誌についてのお話になりますが、「旅」をテーマとする「Coyote」という雑誌があります。2017年に出版されたその第60号において、「SAUNA for Beginners 自然との新しい出会い方」というとても興味深い特集がありました。

まず、一番に目を引かれた表紙のスモークサウナです。南エストニアの森にたたずむスモークサウナは、ユネスコの無形文化遺産に登録されているそうです。ドラマ「サ道」の中でも燻製を作るためのスモーク部屋がサウナの起源であると語られたように、サウナの原点と言われているようです。熱源が薪というのも、自然との距離の近さを感じます。


フィンランドのサウナについても詳しく紹介されていました。日本の銭湯や温泉のようにフィンランドに点在していたパブリックサウナは一時、大きく衰退したそうですが、近年、フィンランドにもパブリックサウナのブームが到来しているようです。

中でも2017年5月にヘルシンキでオープンしたばかりのパブリックサウナ「ロウリュ」は、海に面していてサウナの後に飛び込むこともでき、お洒落なレストランとテラスも併設されているそうです。さすがはデザインの国、北欧のフィンランドだと思わせます。

この雑誌を読んだのは、はかせが水風呂に入ってサウナにハマる2年以上も前でしたが、それでも十分に楽しめました。まさに「初心者」のサウナへの好奇心を掻き立てる内容が盛りだくさんでした。

そして、他にも興味深かったのは「オリンピックとサウナ」。2020年の今年、2回目の東京オリンピックの開催が予定されていますが、1回目の1964年の東京オリンピックでは、選手村内にスチームサウナがあったそうです。これが「ムシブロ大好評」という新聞の記事となり、続いて選手村にフィンランド式サウナも作られたこともマスコミに取り上げられ、ブームのきっかけとなったのだとか。

また、「昭和のサウナ史」の中で初めて知りましたが、日本で最初にロウリュサービスが行われたのは、1984年に札幌のサウナ「エスポ」の屋上サウナ小屋だったそうです。

「エスポ」は知る人ぞ知るサウナだったようですが、残念ながら、現在ではすでになくなっており、同じ場所には去年の夏に「Gardens Cabin」という名前のホテルが建てられ、そこにはセルフロウリュができるサウナが設置されているそうです。1,000円で日帰り入浴もできるようなので気になります。

2020年3月17日火曜日

ふるびら温泉しおかぜ

こんにちは。はかせです。

2年ぶりにふるびら温泉しおかぜへ行ってきました。事前に調べていなかったのですが、ここにもちゃんとサウナはありました。日本は、実はかなり「パブリックサウナ」が普及している国なのではないかと最近思うようになりました。

ふるびら温泉は積丹町の手前、古平町にある温泉です。海岸線から少し登った丘の上に建ち、海を見下ろす景色がいい場所にあります。露天風呂からも海を見下ろすことができますが、冬季間は露天風呂が閉鎖されているのがとても残念です。

消費税増税のせいで入浴料が50円の値上げなのもイラっとしますが、それでも550円という良心的価格で素晴らしいです。地域に根ざした温泉ですね。

温泉は独特の茶褐色のお湯で、うっかり温泉のお湯でタオルを濡らすと色が染み込んでしまうほどです。お湯は塩分が多くて舐めるとしょっぱいです。余市の辺りから海岸線の温泉は同じような泉質なのかもしれません。

さて、肝心のサウナですが、入ってびっくり。すごく狭いです。こんなに狭いのは初めてです。サウナストーブも含めて1坪くらいの広さなので、上段2人、下段1人の合計3人がギリギリ入れる広さでした。

でも、狭いせいかサウナルームは無駄なく温まっている気がします。広いサウナルームだとサウナストーブから離れると温度が低く感じますが、ここは浴室側の壁からもビリビリと輻射熱を感じます。実際、温度も高いときで98℃ありました。普段よりも暑いせいか、汗が出てくるもの早い気がしました。

ここも水風呂は温度管理されていないので、おそらく10℃以下でしょう。久しぶりに肺の中が冷たくなったように感じました。

ばっちりクールダウンしたあとはイスに座って休憩です。水風呂の温度が冷たいと体温が戻っていくときの血管の脈動が強く感じます。

露天風呂が閉鎖されてはいますが、景色がいいので外気浴だけでもできるようになっていると、サウナーには魅力的かもしれません。

サウナルームや水風呂が狭いと、混んでいるときに自分のペースで入れないことがあります。外気浴はイスが空いていなくても、洗い場のイスやどこかに腰かければ済みますが、サウナや水風呂は他のお客さんの様子も伺いながら楽しむ必要があるようです。水風呂はサウナに入らずに風呂だけの人も利用するので、上手くタイミングを調整しなくてはいけませんでした。

ちなみに、ふるびら温泉の玄関で売っているほうれん草が安くて美味しいので、おみやげにオススメですよ。

2020年3月12日木曜日

「湯遊ワンダーランド」第2巻

こんにちは。はかせです。

毎日コロナ、コロナと悪いニュースばかりで気が滅入ってくるそんなときこそ、きつこさんのシュールな笑いで免疫力をアップさせましょう(笑)


はじめはサウナがきっかけで読んだ「湯遊ワンダーランド」でしたが、きつこさんのシュールな笑いにはなんとも言えない中毒性があって、つい2巻も読んでしまいました。相変わらず風呂やサウナのシーンが出ては来ますが、もうサウナは関係なく面白い。

帯にも載っていましたが、パイパンネタには思わず笑いが止まりませんでした。はかせは以前、太ももの毛を剃ったときに元に戻るまでが痛くて辛かったので、さすがにパイパンにしようとは思いませんが(笑)

一方、ドラマ「サ道」で登場した名古屋のおしゃれなサウナへも漫画の中でさりげなく独特の感性で紹介されていました。フィンランドサウナでロウリュしてみたくなります。

そういえば、室長の自宅のサウナルームにはスチームサウナだけではなく、ロウリュができるサウナストーンを乗せたタイプも取り付けられているのを思い出しました。


去年の11月から旅先では銭湯や温泉施設のドライサウナに、母の家ではスチームサウナに週1回ペースでサ活を続けてきました。ところが、サウナストーンに水をかけてロウリュすることができるフィンランドサウナにはまだ一度も出会っていません。どうやらロウリュできるフィンランドサウナがある施設は、北海道にはいまだ数えるくらいしかないようです。

というわけで、近々、室長のサウナでロウリュしてみようと思います。

2020年3月10日火曜日

ムック「saunner」で感じる5年の変化

こんにちは。はかせです。

2010年にサウナを取り扱うようになりましたが、その数年後、サウナについて調べているときにサウナのムックを見つけて買って読みました。そのムックというのが、「saunner(サウナー)」でした。今でも電子書籍で読むことができます。

<Kindle>

<楽天Kobo>


Amazonの中古で3万円以上というとんでもない価格がついていて驚きました(笑)

このムックでは、サウナの本場フィンランドのサウナのや、サウナへ入るときの心得であったり、サウナ愛好家「サウナー」たちのサウナの楽しみ方が分かりやすく紹介されていました。普段はサウナに入っていなかったので勉強になりました。

また、このブログでお風呂の入浴法について「和温療法」を紹介しましたが、その鄭忠和さんによる「サウナが医学的にいい医学的根拠」を読んで、当時、なるほどと思ったものです。「和温療法」が低温のドライサウナを利用したものだと知り、同じく低温のスチームサウナが本国スウェーデンでは高齢者にも利用されていることに納得しました。

ところが、このムックを読んで残念に感じたのは、特集の一つである「全国ベストサウナ2014」として、日本の44か所のサウナが紹介されているのですが、なんと北海道のサウナが1ヶ所もも載っていなかったことです。当然、特別企画のクーポン券(※電子書籍版の表紙には載っていません)は利用できず、がっかりしてしまいました(笑)


ただし、ベストサウナには漏れましたが、唯一、このムックに載っているサウナがありました。それが、今や「北の聖地」と呼ばれているらしい、あの「白銀荘」です。特集とは別に、「仰天&至福!の『ユニークサウナ』」の一つとして紹介されていました。

サウナのあとに雪にダイブしている写真が載っていましたが、当時、ドライサウナが嫌いだったはかせは、ほとんど興味がありませんでした。ただ、北海道のサウナが1か所だけでも載っていたことにホッとしました。このムックが出版された2014年、日本にサウナブームが巻き起こった2019年の5年前の状況です。

けれど、「サ道」年末SPでは、旭川は「サウナシティ」と呼ばれていたり、「サ道」本編では札幌の「ニコーリフレ」の「熱波師」が登場したりと、サウナを取り巻く北海道の状況もずいぶんと変わってきているようです。首都圏のブームが北海道へ到達するまでには時間がかかると聞いたことがありますが、おそらくサウナブームもそうなのでしょう。

2020年3月7日土曜日

キロロ温泉

こんにちは。はかせです。

世間は新型コロナウイルスで大騒ぎですが、はかせは落ち着いて「サ活」を続けて免疫力を高めて新型コロナ対策しています。

北海道のスキー場の近くには温泉がよくあり、そこにはたいていサウナが設置されていることが分かってきました。キロロリゾートといえば、札幌から車で1時間半くらいの距離にあるスキー場を中心としたリゾート施設です。ここ数年はニセコから溢れてきた欧米人やアジア系の観光客で賑わっています。


キロロリゾートにはホテルがいくつか建っており、以前、ホテルピアノと呼ばれていた建物は、現在、トリビュートフォリオホテルとなっています。このホテルにはもともと日帰り入浴もできる温泉がありましたが、ホテルの改装にともなってきれいになったようです。

このキロロ温泉を利用したきっかけは、キロロスキーリゾートのシーズンパスの特典で、入浴料が無料になるようになったことでした。通常、1,200円のところ、無料になるというのは大きいです。

温泉自体は小さな露天風呂だけでしたので、実は、サウナに入るようになるまではあまり魅力を感じていませんでした。シーズンパスを持っていないときは、朝里川温泉まで戻って温泉に入っていました。

ところが、滑った後、冷えた身体をすぐに温められる近さはとても魅力的です。温泉は狭くてもサウナは広く、まんざらでもありません。また、シーズンパスがなくても、タイムズクラブの優待で半額の600円で利用できることに気づいたので、利用する機会が増えました。

脱衣室が狭いのが不満ですが、浴室は広くてゆったりとしています。温泉が露天風呂だけなので、そこだけいつも混んでいますが、浴槽も数種類あって露天風呂以外は空いています。はかせは空いているときは露天風呂、混んでいるときは内湯で身体を余熱してからサウナに入ります。

驚くのはサウナルームの広さです。一般的な温泉に設置されているサウナルームの3〜4倍の広さがあります。広いことでゆったりとしていて開放感はありますが、人の出入りで中の温度が下がったときには、温度が戻るまでに時間がかかります。利用客が多いときは温度が低いようです。

ここのイスも上段と下段の2段ですが、イスにはタオルが敷かれていません。タオルは入口のそばから自分で持って行って敷いて座り、出るときには汗で濡れたタオルを使用済みタオルとして戻すシステムになっていました。他人の汗で濡れたタオルに座るのが耐えられないような人にはいいシステムかもしれません。その代わり、利用客が多いときにはきれいなタオルは残っていなくて、イスに直接座っていました。

キロロ温泉のサウナで好みが分かれそうなのは、水風呂の温度が高いという点です。水風呂の奥にシャワーブースがあるので、サウナの後で汗はシャワーで洗い流すのですが、水風呂には温度管理のために温水が常時流入しています。サーモが働いて冷水が間欠で注がれるのですが、温度管理していない水風呂と比べるとかなりぬるいです。ぬるいのでゆっくり水風呂に入れるので、冷たいのが苦手だったり、長く入りたい人にはオススメかもしれません。

もう一つ困るのは、サウナルームが広いのに、休憩のためのイスが1脚しかないことです。はかせは水風呂の前の簀にちゃっかり座って休憩していますが、ちょっと落ち着きません。

いくつか気になる点はありますが、全体的には及第点です。特に、シーズンパスを持っている人なら迷わず利用すべきでしょう。身体が冷えやすいことを考えると、スキーやスノーボードとサウナはとても相性がいいのだと思います。筋肉痛に悩まされることもなくなりますし。

2020年2月25日火曜日

小樽朝里川温泉 ホテル武蔵亭

こんにちは。はかせです。

定山渓温泉と並んで、札幌近郊で古くから親しまれているのが朝里川温泉でしょう。定山渓が「札幌の奥座敷」と呼ばれるほど山奥に位置するのに対して、朝里川温泉は札幌から小樽へ向かって中ほどの張碓峠を越えてから、少し山の方へと道を折れて進むとたどり着く、定山渓温泉よりもこぢんまりとした海からも近い静かな温泉街です。

温泉街のすぐそばに朝里川温泉スキー場もあり、宿から直接スキー場へアクセスできます。はかせも子どもの頃、何度かホテルに泊まってスキーをした記憶があります。

日帰り入浴が600円と安いので、以前はよくかんぽの宿へ行っていましたが、残念ながらサウナがありません。また、この郵政事業の負の遺産ともいえる施設も、今年3月に閉館する予定です。

一方、同じく600円で日帰り入浴できるのが武蔵亭です。浴室がきれいで露天風呂もあり、サウナも水風呂もちゃんとあります。

平日の夕方に行ったせいか、お風呂は空いていてのんびりできました。いつものように身体や髪を洗ってから温泉に浸かります。朝里川温泉にはなぜか昔から馬油のボディソープやシャンプーが置いてあります。

温泉で身体の余熱が終わったら、身体をタオルで拭いてからサウナへ向かいました。サウナへ入る前に水風呂に手を入れて水温を確認してみると、ものすごく冷たいです。冬の水道水が掛け流しになっているようで、京極温泉の冷たさを思い出します。

サウナ室はあまり広くなく、温度計が85℃くらいを指していましたが、温度が高めに感じました。耳が痛かったので、タオルを頭に被って耳を守ります。

テレビが付いているので、静かに楽しみたい人には向かないかもしれません。水風呂が冷たかったので、しっかり温まってから水風呂へ入りました。でも、やっぱり冷たい!最近は外気浴で済ませていたので、久しぶりの強い刺激にびっくりしました。

1分弱水風呂に浸かってクールダウンしたあと、イスに座って外気浴しました。露天風呂の横にもイスがありましたが、今回は水風呂に入ったので、外気浴は暖かい浴室にしました。

2セット目でサウナ室に戻ると、やっぱりスチームサウナや蒸し風呂よりも温め直すのに時間がかかります。3セット目はたまたまテレビで「ゆり根のあんかけご飯」の作り方を放送していたので、つい気になって最後まで見てしまい、しっかり温まることができました。

外の冷気による外気浴は気持ちいいですが、水風呂の方が身体も頭もスッキリします。水が冷たいせいか、2セット目でもうととのってしまった気がしました。

札幌から車で40分で温泉とサウナをリーズナブルに楽しめる武蔵亭はかなりオススメです。ルートによっては札幌へ帰る途中にまた寄りたいと思います。

ところで、武蔵亭のサウナでびっくりしたのは、この脱衣室にある貴重品入れのカギです。これを手首に付けてサウナに入っていたら、金属が高温になって、身体を動かしたときに肌にくっ付いて、熱くて火傷するかと思いました(笑)サウナに入るときは要注意です。

2020年2月19日水曜日

スチームサウナとバルコニー外気浴

こんにちは。はかせです。

先日の「ふる川」では、蒸し風呂の後に屋外での外気浴がすごく気持ちいいことに気づきました。

そこで、考えたのは、母のマンションのユニットバスに設置したスチームサウナも、入った後に屋外で外気浴したら気持ちがいいのではないか?、ということです。

母の部屋があるのはマンションの4階。バルコニーからは駐車場と道路を挟んで家の屋根越しに山並みが見えます。10階を超えるような高さではありませんが、向かいからの視線はあまり気にしなくてもいい場所ではあります。


それに、スチームサウナに入るのはたいてい夜、暗くなってからです。向かいの家もプライバシーから窓にはカーテンなどをかけていて、中は見えません。つまり、向こうからもこちらのバルコニーは見えないはずだ、ということです。

母の部屋の脱衣所は狭いので、外気浴にはアウトドア用の折りたたみイスを使っています。


このイスをバルコニーに置いて座れば、きっと気持ちよく外気浴ができることでしょう。

というわけで、晩ご飯を食べてしばらく経って落ち着いてから、スチームサウナのスイッチを入れます。蒸気が出てくるまで数分待ってから、バスルームへ入りました。バスルームが温まるまでは下の写真のように中が湯気で曇っていますが、温まるにつれて湯気はなくなります。


ちなみに、脱衣室は普段から戸を開いておいて、ストーブがあるリビングの暖気が届いて寒くならないようにしてあります。スチームサウナのスイッチを入れる前は、バスルームの戸もいつも開けておいて、中が温まって湿気がこもらないようにしてあります。

蒸気が出始めるとバスルームの中はすぐに温まります。ヒートショックの心配なんてありません。身体を洗い終わったら、あとは座って温まるだけです。

汗の出方を見て、十分に身体が温まったと思ったら、バスルームから出てバスタオルで身体に付いた水を拭き取って、腰にバスタオルを巻きます。折りたたみイスを持ってサンダルでバルコニーへ出て、いよいよ外気浴です。外の気温はマイナス5℃でしたが、身体が温まっているので、涼しくてとても気持ちがいいです!まさに期待通りでした。


水風呂よりもクールダウンが緩やかなので、身体が落ち着いたらそのままバスルームへ戻って2セット目に入ります。サウナの同じく、3セット繰り返すと大満足。3セット目はバルコニーからイスを脱衣室に戻してゆっくりと外気浴していると、やって来ました、あの多幸感。めでたく、スチームサウナとバルコニーでの氷点下の外気浴でととのいました。

2020年2月17日月曜日

「サ道」年末SPは「北の聖地でととのう」

こんにちは。はかせです。

去年、ここでもご紹介した、2019年の夏にサウナブームを盛り上げたドラマ「サ道」ですが、昨年の12月28日に「2019年末SP−北の聖地でととのう−」と題して特別版が放送されました。はかせはこの放送を見逃してしまったので、観ることができたのはBSの再放送でしたけど。


ドラマによると、日本のサウナ愛好家「サウナー」たちから「北の聖地」と呼ばれているのは、実は、北海道上富良野町にある「吹上温泉 保養センター 白銀荘」でした。十勝岳の麓、登山や山スキーの愛好家からも1年を通して親しまれている温泉宿です。古くは「雪は天からの手紙」の中谷宇吉郎先生が雪の研究を行った場所でもあります。

はかせは毎年5、6回は白銀荘を訪れていますが、熱いドライサウナが苦手だったので、「北の聖地」などと呼ばれているとは知りませんでした。

番組ではいきなり白銀荘へ行くのではなく、イントロに続いて「北海道サウナツアー」ということで旭川のホテルからスタートしました。旭川がマニアの間では「サウナシティ」と言われるほどハイレベルなサウナが集まっているのだとはまったく知りませんでした。

最初に登場したのは星野リゾートのOMO7旭川という市街地のホテルサウナ。ここにはサウナプラトーという温浴施設があるそうです。老舗ホテルをリノベーションした際にも評判の良かったサウナはあまり手を加えずに残したのだとか。映像を見ていると行ってみたい気はしますが、いかんせん、1,000円の入浴料が微妙に高いです。しかも、これは宿泊客限定の有料施設。日帰りでは利用できません。

肝心の白銀荘。主人公は吹上露天の湯に寄ってから白銀荘へ行ってますが、ちょっと調べてみたら、知らないうちに入館料が100円値上げして700円になっていました。これも消費税増税のせいでしょうか。

白銀荘ではサウナはもちろん、水風呂も入ったことがありません。露天風呂に入っているときに、他の客が雪にダイブしているのを見て「バカなことやってるなぁ」と思ってましたが、確かにサウナに入るようになった今はそうは思いません。きっと気持ちいいにちがいない。そう思ってしまいます。

慣れ親しんだ温泉宿がサウナーにとっての「北の聖地」でありながら、サウナ嫌いが災いしてこれまでサウナを一度も楽しむことがありませんでした。今度行く機会があったら、必ずサウナと水風呂、そして、雪ダイブに挑戦したいと思います。

2020年2月14日金曜日

「お熱いのがお好き?」

こんにちは。はかせです。

「サ道」、「湯遊ワンダーランド」に続くサウナ漫画第3弾は「お熱いのがお好き?」です。



なぜか3作ともタイトルがパロディ。サ道は茶道。湯遊ワンダーランドは連載時は「湯遊白書」だったらしく、「幽遊白書」のパロディ。そして、「お熱いのがお好き?」もマリリン・モンロー主演の映画と同じタイトル。実は同じタイトルで20年以上前に銭湯を舞台にした日本のテレビドラマもあったそうな。

ここから3話まで読めます。ページをめくっていくといきなりヒロインが女湯でおっぱい丸出しで驚きましたが、イヤらしさを全然感じません。サウナと水風呂の気持ちよさが伝わってきます。そして、サウナの後のビールとご飯がとても美味しそう。読み終えた後は無性に餃子が食べたくなって、数日後にサウナには行きませんでしたが「あおぞら銭函3丁め」へ餃子を食べに行きました(笑)

湯遊ワンダーランドのようなシュールな笑いがあるわけでもなく、30代前半のOLの「サウナがある日常」が淡々と描かれているだけの、なんとなく落ち着く内容です。ドラマ「サ道」の女性主人公版に若干、恋愛要素が加わったような展開で、さっと読み終えてしまいました。

実は、順番が前後していて、こちらの方を「湯遊ワンダーランド」より先に読みました。そのとき、まだはかせは水風呂に入っていなくて、この漫画を読んでも水風呂に入る勇気は湧いてきませんでした。気持ちよさそうに見えても、臆病な自分を納得させるには、十分ではありませんでした。

でも、水風呂にも慣れてきた今なら理解できます。経験は物語への共感を強めますね。

また、女性がどんな風にお風呂やサウナを楽しんでいるかをうかがい知ることができるのも、女性が主人公のサウナ漫画のいいところだと思います。

サウナの本場、フィンランドではサウナも混浴があると聞きますが、サウナ歴が浅いはかせはまだ混浴のサウナに入ったことがありません。でも、日本にはお風呂は混浴の文化があるので、もしかしたらサウナの混浴も受け入れられるかもしれませんね。