2016年4月26日火曜日

お湯の中で命尽きる

こんにちは。はかせです。

今日、4月26日は「よい風呂の日」なのだそうです。2年前のこの日、映画「テルマエ・ロマエⅡ」が封切りされたことにちなんで認定されたとか。映画は前作に続き大好評だったようですね。



この映画の原作者、子供の頃に北海道に住んでいたという漫画家ヤマザキマリさんが、原作漫画の最終巻で次のように語っています。
「テルマエ・ロマエ」という話をハドリアヌスの生涯とシンクロさせようと決めた時点で、私にとってはこの皇帝が温泉の温かいお湯の中で命尽きるという展開以外のラストを思い浮かべることができませんでした。
ハドリアヌス帝は劇中において、ローマに浴場文化を広めた皇帝として描かれます。お風呂好きならお湯の中で命尽きるのも一見悪くないように思えてしまいますが、日本における浴室の死亡事故の現状を考えると、とても優雅な最期とは思えません。

こちらにある慶應義塾大学の伊香賀教授へのインタビューでも紹介されていますが、なんと1年に3,000人以上もの人が家庭内のお風呂で溺死しているそうです。寒い家では熱いお湯に入る傾向があるため、ヒートショックだけでなく熱中症の可能性も高いそうで、意識がもうろうとして湯船から出ることができなくなり亡くなるようです。

家を暖かくするとヒートショックや熱中症のリスクは下がりますが、湯船に入るかぎり溺死のリスクはなくなりません。けれども、逆に湯船さえなければ、浴室で溺死することはまずなくなります。お湯に浸かる入浴から、スチームバスの蒸気に包まれる入浴へ意識を変えることで、お風呂で溺死するリスクを下げることができます。

それでもあなたはテルマエ・ロマエのハドリアヌス帝のようにお湯の中で命尽きることを望まれますか?


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2016年4月22日金曜日

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、略してゼッチ?

こんにちは。お久しぶりです。はかせです。

前回の投稿からずいぶん経ってしまいましたが、アース21の例会や先日の総会でもたびたび「ブログ等の更新が大事だ」と聞いてますので、今度こそ怠けずに少しずつ更新して行こうと思いますので、よろしければお付き合いください。

そのアース21の総会でも話題に上ったのが「ゼッチ」でした。そこで、先日、札幌でも説明会が開催されましたので、話を聞いてきました。

以前から「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」というものは知っていましたが、初めて「ゼッチ」という言葉を耳にしたときは、いったい何のことだかさっぱり分からず、まして「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことだとは想像もしませんでした。

ところで、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」をアルファベットで表すと「net zero energy house」です。この「net Zero Energy House」の頭文字をとると「ZEH」となります。これを「ZE H」のように離して分けると「ゼ・エッチ」と読めます。

では、「ゼ・エッチ」と10回言ってください。

「ゼ・エッチ、ゼ・エッチ、ゼ・エッチ、ゼ・エッチ、ゼ・エッチ、ゼ・エッチ、ゼ・エッチ、ゼ・エッチ、ゼ・エッチ、ゼッチ」。

では、ここでクイズです。国土交通省が実施している補助事業で、最大185万円の補助を受けられる対象住宅、一次エネルギー消費量が概ねゼロになる「ゼロ・エネルギー住宅」のことを略して何と呼びますか?

正解は「ゼロエネ」です(笑)いきなり難しい問題文で恐縮ですが、去年の説明会で講師の人は「ゼロエネ」と呼んでいましたので、たぶん合っているはずです。

実は「ZEH」というのは経済産業省の実施する「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」を指したもので、その補助対象住宅を指したものでもあります。呼び名についても日本の行政の縦割りっぷりが現れているような気がしてしまいますが、定義も微妙にちがうようですね。


ともかく、「ZEH」は「ゼット・イー・エッチ」ではなく「ゼッチ」と読むそうですよ。