2020年2月7日金曜日

「定山渓温泉 ぬくもりの宿 ふる川」の蒸し風呂

こんにちは。はかせです。

先月ですが、妻の旅行券を利用して、結婚記念日に「定山渓温泉 ぬくもりの宿 ふる川」に泊まりました。旅行券の金額から大きくはみ出さない範囲で1泊2食付きの良さげな宿を探した結果、決めたのが「ふる川」でした。定山渓は札幌から近くてほとんど泊まることがないので、こんな機会でもなければ、きっと蒸し風呂に出会うこともなかっただろうと思います。

というのも、定山渓温泉は日帰り入浴の料金がとても高くて、1,500円くらいが普通です。市内のSPAだと思えば妥当な金額かもしれません。でも、普段からそんなに高い温泉へは行っていないので、行ってみたいからといってすぐに行ける温泉ではありません。


でも、今回、泊まるからには温泉に入り放題です。チェックインをしたら、ラウンジで無料の梅酒をいただいたあと、早速、大浴場へ向かいました。完成してからまだ1年ちょっとしか経っていない新大浴場です。

1日目は1階が男湯でした。浴室に入ってまずサウナを探しましたが、「よもぎ蒸し風呂」しかありません。水風呂もなく、代わりに「目醒めの水」という泉のような台から桶で冷たい水をすくってかけるものがあるだけでした。いつものように身体を洗って温泉で温まったあと、試しに蒸し風呂に入ってみましたが、なんと、これがとても素晴らしいものでした。

壁沿いにあるイスの下の照明が床を照らす暗い蒸し風呂の中に入ると、湿度がものすごく高くてドライサウナとはまったくちがいます。温度計を見ると50℃くらいでした。でも、この感覚には覚えがあります。そうです、スチームサウナ(スチームバス)とそっくりです!

サウナとちがってイスは床に置かれた1段だけです。タオルは敷いておらず、イスは濡れていて、さすがに50℃なので、座った瞬間は熱くて驚きました。でも、我慢して座ると、ほどなく汗が吹き出してきました。ドライサウナよりも圧倒的に発汗が早いです。実際、身体もすぐに温まったので、外に出て「目醒めの水」を浴びて身体を冷ましました。

洗い場のイスに腰掛けて少し休んでから、また蒸し風呂に入ります。2セット目です。いったん冷めた身体がもう一度温まるまでも、蒸し風呂はドライサウナよりもずっと早いです。汗もすぐに出て、スチームサウナとそっくり。ドライサウナのような顔がヒリヒリしないのも心地いいです。また、よもぎの香りのする蒸気が呼吸するときに喉を優しく潤してくれます。今度も「目醒めの水」でクールダウンして休憩をはさみ、最後の3セット目。

蒸し風呂で再び温まったあと、今度は他のお客さんがやっていたのを真似して、水を浴びずに外へ出て、露天風呂の横に座って外気浴でクールダウンしてみました。すると、これがものすごく気持ちがいいのです!

蒸し風呂でしっかり身体が温まっているので、マイナス10℃はあろうかという外の冷気でも、夏の暑い日に木陰に吹くそよ風のように涼しく感じます。「サウナは水風呂」という先入観がありましたが、寒い屋外での外気浴は水風呂よりもずっと優しく心地よいことに気づきました。

すっかり蒸し風呂が気に入ってしまいましたが、夕食と食後に行ったラウンジでお酒を飲みすぎてしまい、結局、この日、お風呂には1回入っただけで寝てしまいました(笑)

翌朝、2階が男湯に入れ替わってからまた温泉に入りましたが、蒸し風呂は前日の方が広くて温度も高く感じてよかったです。でも、冷たい外の空気で外気浴をすると、やっぱり気持ちがよかったです。

ちなみに、ふる川の蒸し風呂は、「約80度の源泉から湯気を引き入れる昔ながらの温浴」なのだそうです。歴史的には日本の風呂はもともとは蒸し風呂のことで、それが今のようなお湯に浸かる風呂へと変化したようです。このことを知って、原点回帰の意味でも日本人は蒸し風呂を見直し、スチームサウナ(スチームバス)を楽しんでみてもいいんじゃないか思いました。

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