こんにちは。はかせです。
今日は11月26日、「いい風呂(1126)の日」です。新型コロナウイルスの感染拡大に対して一向に具体的な対策を取ろうとしなかった菅政権も、医師会や専門家からの訴えなどのおかげでようやくGO TOキャンペーンの一部制限を決めました。国民の命を守るために何をすべきかが国に求められています。
ところで、先日、母からあるテレビ番組を紹介されました。なんと、1300年前、当時の聖武天皇の妻である光明皇后が、国民のために築いたといわれるお風呂が登場したのです。
「阿修羅 1300年の新事実」という2017年にNHK BSで放送された番組の再放送でしたが、番組によると、1300年前の日本は干ばつと飢饉に襲われ、国民は苦しんでいたそうです。
そこで光明皇后が「福祉活動」の一環として、自身の邸宅に国民の苦しみを癒すためのお風呂を建てました。
邸宅跡は現在、法華寺として残されており、風呂も現存しているそうです。
お風呂がある建物は「浴室(からぶろ)」と呼ばれますが、現在、日本で一般的な湯船に浸かるお風呂ではありません。それは、「蒸気風呂」。つまり、「スチームサウナ」だったのです。
この浴室は貴族のためのものではなく、「一般庶民のために建てられた」ものでした。番組では「日本の福祉の“原点”」だと紹介されています。
建物の内部には檜で作られた小屋があり、釜で沸かした湯から出た蒸気が、床下に敷き詰められた薬草を通って、中で入浴する人を包み込む構造です。
この蒸気風呂の構造は、今年の冬に行った定山渓温泉ふる川の蒸し風呂にとても似ています。ふる川では薬草としてよもぎが使われ、温泉の湯気が蒸気として取り込まれていました。スチームサウナですから、きっと光明皇后の浴室もとても気持ちのいいものだったことでしょう。
1300年前のようにコロナ禍のただ中にある日本。光明皇后とは対照的に、福祉としての「公助」よりも先に「自助」を掲げた菅首相ですので、残念ながら日本の福祉は当てにはなりません。
でも、幸い、今は多くのお家にもお風呂はあります。「自助」に甘んじてはいけませんが、感染拡大防止のために不要不急の外出自粛が求められる中、コロナ禍で疲れている心と身体をせめてお家のお風呂で癒しましょう!
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