2017年11月2日木曜日

テントサウナッ!?

こんにちは。はかせです。

昨日の朝、テレビでNHKの放送を見ていたとき、「まちかど情報室」の「入浴タイム有効活用」という特集で、「浴槽にかぶせてサウナ気分が味わえるテント」というものが紹介されていました。

「お風呂の中で出来るスキンケア 手軽におうちでできちゃった」

「蒸気を利用できるので しっとりとした感じが続いて気持ちよかったです」

以前、といっても、もう2年以上も前になりますが、このブログで「ビニ傘サウナ」なるものを紹介したことがありました。こちらは半身浴で湯船に浸かるときにビニール傘をさして、その中に湯気を溜め込んでサウナ気分になるというものでした。それが、ついに専用のテントまで発売されるようになるほど、蒸気を利用したスキンケアへの女性の意識は高いようです。いわゆる美顔器の売れ行きが好調なことからも納得がいきます。

このテントサウナは「ぼっちてんとサウナ」という名前で売り出されている商品のようです。

「簡単風呂サウナ」、「手軽にサウナ空間」というのは賃貸マンションなどに住む女性にとっては、確かに魅力的かもしれません。たった数千円のこの商品を買うだけで、工事も要らないわけですから。けれど、湯船よりも狭い空間に閉じ込められて、果たしてくつろいだ気持ちになれるでしょうか?これは飽くまで「ぼっちてんと」の延長であって、「乙女」のイメージとは思えません。小窓からのぞく姿を見て、はかせは吹きました(笑)


せめて賃貸ではなく分譲マンションや戸建新築、中古住宅のリフォームであれば、思い切ってスチームバスを導入して欲しいものです。全身が蒸気に包まれて、ゆったりとくつろいだ時間をすごすことがきっとできます。


そもそも、美顔器もサウナテントもスキンケアできるのは顔だけです。常に表にさらされている顔だからこそダメージも大きくケアの必要があるのでしょうが、できることなら、特に冬場には、スチームバスで全身の肌に潤いを与えて乾燥から守り、美しく健康に保つべきではないかと思います。

2017年6月30日金曜日

再燃する「シックハウス」!?

こんにちは。はかせです。

今日の日経ホームビルダーの記事によると、厚生労働省がいよいよシックハウス症候群の原因物質とその室内濃度指針値を見直す意向であるそうです。


厚生労働省はヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値として、13物質について2002年に室内濃度指針値を定めています。そのうち、建築基準法で規制されているのは、ホルムアルデヒドとクロルピリホスのみです。

クロルピリホスは使用禁止。ホルムアルデヒドはJIS規格により放散量に応じたランク付けと規制が行われており、F☆☆☆☆(エフ・フォースター)がもっとも放散量が少ない最高ランクとされているため、「F☆☆☆☆の建材しか使用していないから安全」と誤って宣伝されていることもあります。たとえ、F☆☆☆☆の建材でも、ホルムアルデヒドの放散量が少ないだけで、他の原因物質については分かりません。

建材メーカーはF☆☆☆☆を達成するために代替物質を使用し、その物質がシックハウス症候群を引き起こる可能性もあります。実際、今回の見直しでは、WHO空気質ガイドライン等の動向も踏まえて、3物質が新たに原因物質として追加され、4物質の指針値がより厳しくなりました。

日本はこうした対策が海外に比べて遅れる傾向があります。今では発がん性でよく知られるアスベストは、1989年から欧米諸国で続々と使用禁止になる一方、日本では使用を禁止するまでに15年もかかったために多くの死者が出ており、今もなお苦しんでいる人たちがいます。

最近はDIYも流行ってきて、内装や家具を自分で作る人も増えているようですが、そのF☆☆☆☆の合板や塗料は本当に安全ですか?

シックハウス症候群を予防するには、室内の適切な換気と同時にできるだけ原因物質を取り除くことが必要です。室内の汚れた空気を確実に排出して屋外からきれいな空気を取り入れることができる第三種換気システムと換気計画。さらに、建材や家具に無垢材や天然素材を積極的に使用したり、抗酸化工法などによって建材や家具からの原因物質の放散を抑えることが、健康にとってとても大事です。

小さな子供やお年寄りなど、身体が弱い人ほど化学物質には敏感です。可愛い我が子に症状が出てから後悔しないように、はじめから健康な住宅に住むべきです。がんばって金額を抑えて建てても治療費がかかっては意味がありません。

<参考>
建築基準法に基づくシックハウス対策について(国土交通省)
生活環境におけるシックハウス対策(厚生労働省健康局生活衛生課)
室内空気中化学物質の指針値案に対する御意見の募集について(厚生労働省パブリックコメント)