2020年3月25日水曜日

北のたまゆら 桑園

こんにちは。はかせです。

新型コロナの感染拡大は北海道ではいったん収まっているように思われますが、パンデミックの爆発的な勢いに、ついに東京オリンピックの延期も決まりました。ウイルスに負けない強い身体をつくるためとはいえ、人が集まる公衆浴場へサウナに入りに行くのも憚られる状況になってしまいました。

まだここまで状況が悪化する10日ほど前、ずっと気になっていた近所の温泉北のたまゆら桑園へ初めて行ってみました。

駐車場はいつも混んでいて賑わっていて、新型コロナ騒動の影響を感じませんでした。マスクをしている客が多くは感じましたが。

玄関では下足入れが100円硬貨が戻ってくるタイプだと気づかなくて、鍵をかけるまで手こずりました。そのおかげで、脱衣室のロッカーの鍵の方ではすぐ使い方が分かりましたが(笑)

入浴料が450円という良心的な価格なのは、札幌市の公衆浴場入浴料金の統制額に従っているためでしょう。スタンプカードももらいました。

脱衣室に入ると天井近くまでロッカーが壁に沿って並んでいて驚きました。浴室に入ったときも、洗い場の数の多さに驚きました。さすがは街中の公衆浴場だけあって、地方の温泉とは規模がちがいます。

さらに、サウナルームにも驚かされました。サウナルームのドアを開くと、目の前にはひな壇のようにずらっと5段下から上まで裸の男たちが並んで座っている光景が広がりました。あまりの迫力に思わず足が止まって目が泳いでしまいました(笑)

ちなみに、サウナルームへは椅子に敷くタオルの代わりにウレタン製のマットを持って入るシステムでした。これも初体験です。

4段目に1人分のスペースが空いていたので、お客さんの間を通って腰掛けます。正面のドアの横には大きなサウナボイラーがあり、さらに横にはテレビが設置されていて、バラエティ番組が映っていました。

温度計は90℃を指していて、設定温度通りのようです。4段目でもちょうどいいくらいで、背筋を伸ばすと暑さで耳が少し痛くなります。これまで入ったサウナと同じくらいの熱さに感じるので、きっと5段目では熱すぎたでしょう。

お客さんで満席なので、サウナルームの外へ出るタイミングも悩みます。汗が十分に出て、ちょうど空いてきて他のお客さんの迷惑にならずに済む通り道ができたときに、外へ出ました。そして、まずマットを水ですすいで棚に起き、水風呂の水で汗を洗い流してから水風呂に入りました。

水風呂の温度はそれほど冷たくはありません。水道水そのままではなく、温度管理されているようです。ただ、浴槽の半分はバイブラがあって水がかき回されているので、体感温度は変わりません。それでも平気で1分くらい入っていられる温度でした。

休憩の場所がちょっと動線的にイマイチでした。中庭に露天風呂があり、その前に椅子が並んでいるのですが、水風呂からはグルっと歩いて回らなければいけません。小さな施設では動線はさほど気になりませんでしたが、ここまで広くなると、水風呂から休憩の椅子までの距離が長さを意識してしまいます。

2セットはドライサウナに入り、3セット目は試しに隣の塩サウナに入ってみました。といっても塩は買わなかったので、普通に座って温まるだけです。温度は10℃くらい低いのですが、若干湿度があります。石造りの椅子に残った塩や汗を桶ですくったお湯で洗い流すシステムのようで、タイル張りの床は濡れています。ただし、湿度はスチームサウナとは比較にならないほど低いようで、全然汗が出てきません。

塩サウナのサウナルームのいいところは、狭くて空いている点です。テレビもなくて静かな音楽が流れているだけなので、静かに入りたい人にはこっちの方がいいでしょう。

今回、街中の大きな銭湯に設置してあるサウナには初めて入りましたが、はかせは人混みが苦手な方なのでちょっと落ち着きませんでした。やっぱり地方の温泉にあるサウナの方がはかせは好きですね。

少しでも早く新型コロナが終息して、感染の不安なくサウナに行けるようになって欲しいですね。それまでは自宅のお風呂とスチームサウナを楽しみます。

2020年3月19日木曜日

雑誌「Coyote No. 60 -SAUNA for Beginners」

こんにちは。はかせです。

2年以上前に出版された雑誌についてのお話になりますが、「旅」をテーマとする「Coyote」という雑誌があります。2017年に出版されたその第60号において、「SAUNA for Beginners 自然との新しい出会い方」というとても興味深い特集がありました。

まず、一番に目を引かれた表紙のスモークサウナです。南エストニアの森にたたずむスモークサウナは、ユネスコの無形文化遺産に登録されているそうです。ドラマ「サ道」の中でも燻製を作るためのスモーク部屋がサウナの起源であると語られたように、サウナの原点と言われているようです。熱源が薪というのも、自然との距離の近さを感じます。


フィンランドのサウナについても詳しく紹介されていました。日本の銭湯や温泉のようにフィンランドに点在していたパブリックサウナは一時、大きく衰退したそうですが、近年、フィンランドにもパブリックサウナのブームが到来しているようです。

中でも2017年5月にヘルシンキでオープンしたばかりのパブリックサウナ「ロウリュ」は、海に面していてサウナの後に飛び込むこともでき、お洒落なレストランとテラスも併設されているそうです。さすがはデザインの国、北欧のフィンランドだと思わせます。

この雑誌を読んだのは、はかせが水風呂に入ってサウナにハマる2年以上も前でしたが、それでも十分に楽しめました。まさに「初心者」のサウナへの好奇心を掻き立てる内容が盛りだくさんでした。

そして、他にも興味深かったのは「オリンピックとサウナ」。2020年の今年、2回目の東京オリンピックの開催が予定されていますが、1回目の1964年の東京オリンピックでは、選手村内にスチームサウナがあったそうです。これが「ムシブロ大好評」という新聞の記事となり、続いて選手村にフィンランド式サウナも作られたこともマスコミに取り上げられ、ブームのきっかけとなったのだとか。

また、「昭和のサウナ史」の中で初めて知りましたが、日本で最初にロウリュサービスが行われたのは、1984年に札幌のサウナ「エスポ」の屋上サウナ小屋だったそうです。

「エスポ」は知る人ぞ知るサウナだったようですが、残念ながら、現在ではすでになくなっており、同じ場所には去年の夏に「Gardens Cabin」という名前のホテルが建てられ、そこにはセルフロウリュができるサウナが設置されているそうです。1,000円で日帰り入浴もできるようなので気になります。

2020年3月17日火曜日

ふるびら温泉しおかぜ

こんにちは。はかせです。

2年ぶりにふるびら温泉しおかぜへ行ってきました。事前に調べていなかったのですが、ここにもちゃんとサウナはありました。日本は、実はかなり「パブリックサウナ」が普及している国なのではないかと最近思うようになりました。

ふるびら温泉は積丹町の手前、古平町にある温泉です。海岸線から少し登った丘の上に建ち、海を見下ろす景色がいい場所にあります。露天風呂からも海を見下ろすことができますが、冬季間は露天風呂が閉鎖されているのがとても残念です。

消費税増税のせいで入浴料が50円の値上げなのもイラっとしますが、それでも550円という良心的価格で素晴らしいです。地域に根ざした温泉ですね。

温泉は独特の茶褐色のお湯で、うっかり温泉のお湯でタオルを濡らすと色が染み込んでしまうほどです。お湯は塩分が多くて舐めるとしょっぱいです。余市の辺りから海岸線の温泉は同じような泉質なのかもしれません。

さて、肝心のサウナですが、入ってびっくり。すごく狭いです。こんなに狭いのは初めてです。サウナストーブも含めて1坪くらいの広さなので、上段2人、下段1人の合計3人がギリギリ入れる広さでした。

でも、狭いせいかサウナルームは無駄なく温まっている気がします。広いサウナルームだとサウナストーブから離れると温度が低く感じますが、ここは浴室側の壁からもビリビリと輻射熱を感じます。実際、温度も高いときで98℃ありました。普段よりも暑いせいか、汗が出てくるもの早い気がしました。

ここも水風呂は温度管理されていないので、おそらく10℃以下でしょう。久しぶりに肺の中が冷たくなったように感じました。

ばっちりクールダウンしたあとはイスに座って休憩です。水風呂の温度が冷たいと体温が戻っていくときの血管の脈動が強く感じます。

露天風呂が閉鎖されてはいますが、景色がいいので外気浴だけでもできるようになっていると、サウナーには魅力的かもしれません。

サウナルームや水風呂が狭いと、混んでいるときに自分のペースで入れないことがあります。外気浴はイスが空いていなくても、洗い場のイスやどこかに腰かければ済みますが、サウナや水風呂は他のお客さんの様子も伺いながら楽しむ必要があるようです。水風呂はサウナに入らずに風呂だけの人も利用するので、上手くタイミングを調整しなくてはいけませんでした。

ちなみに、ふるびら温泉の玄関で売っているほうれん草が安くて美味しいので、おみやげにオススメですよ。

2020年3月12日木曜日

「湯遊ワンダーランド」第2巻

こんにちは。はかせです。

毎日コロナ、コロナと悪いニュースばかりで気が滅入ってくるそんなときこそ、きつこさんのシュールな笑いで免疫力をアップさせましょう(笑)


はじめはサウナがきっかけで読んだ「湯遊ワンダーランド」でしたが、きつこさんのシュールな笑いにはなんとも言えない中毒性があって、つい2巻も読んでしまいました。相変わらず風呂やサウナのシーンが出ては来ますが、もうサウナは関係なく面白い。

帯にも載っていましたが、パイパンネタには思わず笑いが止まりませんでした。はかせは以前、太ももの毛を剃ったときに元に戻るまでが痛くて辛かったので、さすがにパイパンにしようとは思いませんが(笑)

一方、ドラマ「サ道」で登場した名古屋のおしゃれなサウナへも漫画の中でさりげなく独特の感性で紹介されていました。フィンランドサウナでロウリュしてみたくなります。

そういえば、室長の自宅のサウナルームにはスチームサウナだけではなく、ロウリュができるサウナストーンを乗せたタイプも取り付けられているのを思い出しました。


去年の11月から旅先では銭湯や温泉施設のドライサウナに、母の家ではスチームサウナに週1回ペースでサ活を続けてきました。ところが、サウナストーンに水をかけてロウリュすることができるフィンランドサウナにはまだ一度も出会っていません。どうやらロウリュできるフィンランドサウナがある施設は、北海道にはいまだ数えるくらいしかないようです。

というわけで、近々、室長のサウナでロウリュしてみようと思います。

2020年3月10日火曜日

ムック「saunner」で感じる5年の変化

こんにちは。はかせです。

2010年にサウナを取り扱うようになりましたが、その数年後、サウナについて調べているときにサウナのムックを見つけて買って読みました。そのムックというのが、「saunner(サウナー)」でした。今でも電子書籍で読むことができます。

<Kindle>

<楽天Kobo>


Amazonの中古で3万円以上というとんでもない価格がついていて驚きました(笑)

このムックでは、サウナの本場フィンランドのサウナのや、サウナへ入るときの心得であったり、サウナ愛好家「サウナー」たちのサウナの楽しみ方が分かりやすく紹介されていました。普段はサウナに入っていなかったので勉強になりました。

また、このブログでお風呂の入浴法について「和温療法」を紹介しましたが、その鄭忠和さんによる「サウナが医学的にいい医学的根拠」を読んで、当時、なるほどと思ったものです。「和温療法」が低温のドライサウナを利用したものだと知り、同じく低温のスチームサウナが本国スウェーデンでは高齢者にも利用されていることに納得しました。

ところが、このムックを読んで残念に感じたのは、特集の一つである「全国ベストサウナ2014」として、日本の44か所のサウナが紹介されているのですが、なんと北海道のサウナが1ヶ所もも載っていなかったことです。当然、特別企画のクーポン券(※電子書籍版の表紙には載っていません)は利用できず、がっかりしてしまいました(笑)


ただし、ベストサウナには漏れましたが、唯一、このムックに載っているサウナがありました。それが、今や「北の聖地」と呼ばれているらしい、あの「白銀荘」です。特集とは別に、「仰天&至福!の『ユニークサウナ』」の一つとして紹介されていました。

サウナのあとに雪にダイブしている写真が載っていましたが、当時、ドライサウナが嫌いだったはかせは、ほとんど興味がありませんでした。ただ、北海道のサウナが1か所だけでも載っていたことにホッとしました。このムックが出版された2014年、日本にサウナブームが巻き起こった2019年の5年前の状況です。

けれど、「サ道」年末SPでは、旭川は「サウナシティ」と呼ばれていたり、「サ道」本編では札幌の「ニコーリフレ」の「熱波師」が登場したりと、サウナを取り巻く北海道の状況もずいぶんと変わってきているようです。首都圏のブームが北海道へ到達するまでには時間がかかると聞いたことがありますが、おそらくサウナブームもそうなのでしょう。

2020年3月7日土曜日

キロロ温泉

こんにちは。はかせです。

世間は新型コロナウイルスで大騒ぎですが、はかせは落ち着いて「サ活」を続けて免疫力を高めて新型コロナ対策しています。

北海道のスキー場の近くには温泉がよくあり、そこにはたいていサウナが設置されていることが分かってきました。キロロリゾートといえば、札幌から車で1時間半くらいの距離にあるスキー場を中心としたリゾート施設です。ここ数年はニセコから溢れてきた欧米人やアジア系の観光客で賑わっています。


キロロリゾートにはホテルがいくつか建っており、以前、ホテルピアノと呼ばれていた建物は、現在、トリビュートフォリオホテルとなっています。このホテルにはもともと日帰り入浴もできる温泉がありましたが、ホテルの改装にともなってきれいになったようです。

このキロロ温泉を利用したきっかけは、キロロスキーリゾートのシーズンパスの特典で、入浴料が無料になるようになったことでした。通常、1,200円のところ、無料になるというのは大きいです。

温泉自体は小さな露天風呂だけでしたので、実は、サウナに入るようになるまではあまり魅力を感じていませんでした。シーズンパスを持っていないときは、朝里川温泉まで戻って温泉に入っていました。

ところが、滑った後、冷えた身体をすぐに温められる近さはとても魅力的です。温泉は狭くてもサウナは広く、まんざらでもありません。また、シーズンパスがなくても、タイムズクラブの優待で半額の600円で利用できることに気づいたので、利用する機会が増えました。

脱衣室が狭いのが不満ですが、浴室は広くてゆったりとしています。温泉が露天風呂だけなので、そこだけいつも混んでいますが、浴槽も数種類あって露天風呂以外は空いています。はかせは空いているときは露天風呂、混んでいるときは内湯で身体を余熱してからサウナに入ります。

驚くのはサウナルームの広さです。一般的な温泉に設置されているサウナルームの3〜4倍の広さがあります。広いことでゆったりとしていて開放感はありますが、人の出入りで中の温度が下がったときには、温度が戻るまでに時間がかかります。利用客が多いときは温度が低いようです。

ここのイスも上段と下段の2段ですが、イスにはタオルが敷かれていません。タオルは入口のそばから自分で持って行って敷いて座り、出るときには汗で濡れたタオルを使用済みタオルとして戻すシステムになっていました。他人の汗で濡れたタオルに座るのが耐えられないような人にはいいシステムかもしれません。その代わり、利用客が多いときにはきれいなタオルは残っていなくて、イスに直接座っていました。

キロロ温泉のサウナで好みが分かれそうなのは、水風呂の温度が高いという点です。水風呂の奥にシャワーブースがあるので、サウナの後で汗はシャワーで洗い流すのですが、水風呂には温度管理のために温水が常時流入しています。サーモが働いて冷水が間欠で注がれるのですが、温度管理していない水風呂と比べるとかなりぬるいです。ぬるいのでゆっくり水風呂に入れるので、冷たいのが苦手だったり、長く入りたい人にはオススメかもしれません。

もう一つ困るのは、サウナルームが広いのに、休憩のためのイスが1脚しかないことです。はかせは水風呂の前の簀にちゃっかり座って休憩していますが、ちょっと落ち着きません。

いくつか気になる点はありますが、全体的には及第点です。特に、シーズンパスを持っている人なら迷わず利用すべきでしょう。身体が冷えやすいことを考えると、スキーやスノーボードとサウナはとても相性がいいのだと思います。筋肉痛に悩まされることもなくなりますし。