2020年2月25日火曜日

小樽朝里川温泉 ホテル武蔵亭

こんにちは。はかせです。

定山渓温泉と並んで、札幌近郊で古くから親しまれているのが朝里川温泉でしょう。定山渓が「札幌の奥座敷」と呼ばれるほど山奥に位置するのに対して、朝里川温泉は札幌から小樽へ向かって中ほどの張碓峠を越えてから、少し山の方へと道を折れて進むとたどり着く、定山渓温泉よりもこぢんまりとした海からも近い静かな温泉街です。

温泉街のすぐそばに朝里川温泉スキー場もあり、宿から直接スキー場へアクセスできます。はかせも子どもの頃、何度かホテルに泊まってスキーをした記憶があります。

日帰り入浴が600円と安いので、以前はよくかんぽの宿へ行っていましたが、残念ながらサウナがありません。また、この郵政事業の負の遺産ともいえる施設も、今年3月に閉館する予定です。

一方、同じく600円で日帰り入浴できるのが武蔵亭です。浴室がきれいで露天風呂もあり、サウナも水風呂もちゃんとあります。

平日の夕方に行ったせいか、お風呂は空いていてのんびりできました。いつものように身体や髪を洗ってから温泉に浸かります。朝里川温泉にはなぜか昔から馬油のボディソープやシャンプーが置いてあります。

温泉で身体の余熱が終わったら、身体をタオルで拭いてからサウナへ向かいました。サウナへ入る前に水風呂に手を入れて水温を確認してみると、ものすごく冷たいです。冬の水道水が掛け流しになっているようで、京極温泉の冷たさを思い出します。

サウナ室はあまり広くなく、温度計が85℃くらいを指していましたが、温度が高めに感じました。耳が痛かったので、タオルを頭に被って耳を守ります。

テレビが付いているので、静かに楽しみたい人には向かないかもしれません。水風呂が冷たかったので、しっかり温まってから水風呂へ入りました。でも、やっぱり冷たい!最近は外気浴で済ませていたので、久しぶりの強い刺激にびっくりしました。

1分弱水風呂に浸かってクールダウンしたあと、イスに座って外気浴しました。露天風呂の横にもイスがありましたが、今回は水風呂に入ったので、外気浴は暖かい浴室にしました。

2セット目でサウナ室に戻ると、やっぱりスチームサウナや蒸し風呂よりも温め直すのに時間がかかります。3セット目はたまたまテレビで「ゆり根のあんかけご飯」の作り方を放送していたので、つい気になって最後まで見てしまい、しっかり温まることができました。

外の冷気による外気浴は気持ちいいですが、水風呂の方が身体も頭もスッキリします。水が冷たいせいか、2セット目でもうととのってしまった気がしました。

札幌から車で40分で温泉とサウナをリーズナブルに楽しめる武蔵亭はかなりオススメです。ルートによっては札幌へ帰る途中にまた寄りたいと思います。

ところで、武蔵亭のサウナでびっくりしたのは、この脱衣室にある貴重品入れのカギです。これを手首に付けてサウナに入っていたら、金属が高温になって、身体を動かしたときに肌にくっ付いて、熱くて火傷するかと思いました(笑)サウナに入るときは要注意です。

2020年2月19日水曜日

スチームサウナとバルコニー外気浴

こんにちは。はかせです。

先日の「ふる川」では、蒸し風呂の後に屋外での外気浴がすごく気持ちいいことに気づきました。

そこで、考えたのは、母のマンションのユニットバスに設置したスチームサウナも、入った後に屋外で外気浴したら気持ちがいいのではないか?、ということです。

母の部屋があるのはマンションの4階。バルコニーからは駐車場と道路を挟んで家の屋根越しに山並みが見えます。10階を超えるような高さではありませんが、向かいからの視線はあまり気にしなくてもいい場所ではあります。


それに、スチームサウナに入るのはたいてい夜、暗くなってからです。向かいの家もプライバシーから窓にはカーテンなどをかけていて、中は見えません。つまり、向こうからもこちらのバルコニーは見えないはずだ、ということです。

母の部屋の脱衣所は狭いので、外気浴にはアウトドア用の折りたたみイスを使っています。


このイスをバルコニーに置いて座れば、きっと気持ちよく外気浴ができることでしょう。

というわけで、晩ご飯を食べてしばらく経って落ち着いてから、スチームサウナのスイッチを入れます。蒸気が出てくるまで数分待ってから、バスルームへ入りました。バスルームが温まるまでは下の写真のように中が湯気で曇っていますが、温まるにつれて湯気はなくなります。


ちなみに、脱衣室は普段から戸を開いておいて、ストーブがあるリビングの暖気が届いて寒くならないようにしてあります。スチームサウナのスイッチを入れる前は、バスルームの戸もいつも開けておいて、中が温まって湿気がこもらないようにしてあります。

蒸気が出始めるとバスルームの中はすぐに温まります。ヒートショックの心配なんてありません。身体を洗い終わったら、あとは座って温まるだけです。

汗の出方を見て、十分に身体が温まったと思ったら、バスルームから出てバスタオルで身体に付いた水を拭き取って、腰にバスタオルを巻きます。折りたたみイスを持ってサンダルでバルコニーへ出て、いよいよ外気浴です。外の気温はマイナス5℃でしたが、身体が温まっているので、涼しくてとても気持ちがいいです!まさに期待通りでした。


水風呂よりもクールダウンが緩やかなので、身体が落ち着いたらそのままバスルームへ戻って2セット目に入ります。サウナの同じく、3セット繰り返すと大満足。3セット目はバルコニーからイスを脱衣室に戻してゆっくりと外気浴していると、やって来ました、あの多幸感。めでたく、スチームサウナとバルコニーでの氷点下の外気浴でととのいました。

2020年2月17日月曜日

「サ道」年末SPは「北の聖地でととのう」

こんにちは。はかせです。

去年、ここでもご紹介した、2019年の夏にサウナブームを盛り上げたドラマ「サ道」ですが、昨年の12月28日に「2019年末SP−北の聖地でととのう−」と題して特別版が放送されました。はかせはこの放送を見逃してしまったので、観ることができたのはBSの再放送でしたけど。


ドラマによると、日本のサウナ愛好家「サウナー」たちから「北の聖地」と呼ばれているのは、実は、北海道上富良野町にある「吹上温泉 保養センター 白銀荘」でした。十勝岳の麓、登山や山スキーの愛好家からも1年を通して親しまれている温泉宿です。古くは「雪は天からの手紙」の中谷宇吉郎先生が雪の研究を行った場所でもあります。

はかせは毎年5、6回は白銀荘を訪れていますが、熱いドライサウナが苦手だったので、「北の聖地」などと呼ばれているとは知りませんでした。

番組ではいきなり白銀荘へ行くのではなく、イントロに続いて「北海道サウナツアー」ということで旭川のホテルからスタートしました。旭川がマニアの間では「サウナシティ」と言われるほどハイレベルなサウナが集まっているのだとはまったく知りませんでした。

最初に登場したのは星野リゾートのOMO7旭川という市街地のホテルサウナ。ここにはサウナプラトーという温浴施設があるそうです。老舗ホテルをリノベーションした際にも評判の良かったサウナはあまり手を加えずに残したのだとか。映像を見ていると行ってみたい気はしますが、いかんせん、1,000円の入浴料が微妙に高いです。しかも、これは宿泊客限定の有料施設。日帰りでは利用できません。

肝心の白銀荘。主人公は吹上露天の湯に寄ってから白銀荘へ行ってますが、ちょっと調べてみたら、知らないうちに入館料が100円値上げして700円になっていました。これも消費税増税のせいでしょうか。

白銀荘ではサウナはもちろん、水風呂も入ったことがありません。露天風呂に入っているときに、他の客が雪にダイブしているのを見て「バカなことやってるなぁ」と思ってましたが、確かにサウナに入るようになった今はそうは思いません。きっと気持ちいいにちがいない。そう思ってしまいます。

慣れ親しんだ温泉宿がサウナーにとっての「北の聖地」でありながら、サウナ嫌いが災いしてこれまでサウナを一度も楽しむことがありませんでした。今度行く機会があったら、必ずサウナと水風呂、そして、雪ダイブに挑戦したいと思います。

2020年2月14日金曜日

「お熱いのがお好き?」

こんにちは。はかせです。

「サ道」、「湯遊ワンダーランド」に続くサウナ漫画第3弾は「お熱いのがお好き?」です。



なぜか3作ともタイトルがパロディ。サ道は茶道。湯遊ワンダーランドは連載時は「湯遊白書」だったらしく、「幽遊白書」のパロディ。そして、「お熱いのがお好き?」もマリリン・モンロー主演の映画と同じタイトル。実は同じタイトルで20年以上前に銭湯を舞台にした日本のテレビドラマもあったそうな。

ここから3話まで読めます。ページをめくっていくといきなりヒロインが女湯でおっぱい丸出しで驚きましたが、イヤらしさを全然感じません。サウナと水風呂の気持ちよさが伝わってきます。そして、サウナの後のビールとご飯がとても美味しそう。読み終えた後は無性に餃子が食べたくなって、数日後にサウナには行きませんでしたが「あおぞら銭函3丁め」へ餃子を食べに行きました(笑)

湯遊ワンダーランドのようなシュールな笑いがあるわけでもなく、30代前半のOLの「サウナがある日常」が淡々と描かれているだけの、なんとなく落ち着く内容です。ドラマ「サ道」の女性主人公版に若干、恋愛要素が加わったような展開で、さっと読み終えてしまいました。

実は、順番が前後していて、こちらの方を「湯遊ワンダーランド」より先に読みました。そのとき、まだはかせは水風呂に入っていなくて、この漫画を読んでも水風呂に入る勇気は湧いてきませんでした。気持ちよさそうに見えても、臆病な自分を納得させるには、十分ではありませんでした。

でも、水風呂にも慣れてきた今なら理解できます。経験は物語への共感を強めますね。

また、女性がどんな風にお風呂やサウナを楽しんでいるかをうかがい知ることができるのも、女性が主人公のサウナ漫画のいいところだと思います。

サウナの本場、フィンランドではサウナも混浴があると聞きますが、サウナ歴が浅いはかせはまだ混浴のサウナに入ったことがありません。でも、日本にはお風呂は混浴の文化があるので、もしかしたらサウナの混浴も受け入れられるかもしれませんね。

2020年2月13日木曜日

アルデ換気の「異音」は交換時期のサイン

こんにちは。はかせです。

アルデ換気のモーターが寿命を迎えると、たいていの場合、「異音」が鳴り始めます。ただ、異音といっても実際にその音を聞いたことがないと分かりづらいと思いますので、どんな音がするのか、いくつか異音の例を紹介します。

まずは、一番古いオスカータイプ(タコ足)の異音です。



異音には個体差がありますが、以前はしなかったこのような音が鳴り始めた場合には、本体の交換が必要になります。現行機種(AMPV DC150)への交換をご検討ください。

続いて、オスカーの後継機種であるMPV 150(交流モータータイプ)の異音です。


こちらも異音に個体差はありますが、このような音が鳴り始めた場合には、モーターの交換が必要になります。MPV 150はオスカーとちがってモーターのみの交換ができますので、クリーニングとあわせてご検討ください。

異音が鳴り始めたら、お早めにご連絡ください。

2020年2月12日水曜日

「旅籠屋 定山渓商店」

こんにちは。はかせです。

前回の「ふる川」の他に、実は、定山渓温泉で気になっていた温泉がありました。それは、「旅籠屋 定山渓商店」です。

定山渓保養所 渓流荘として長く親しまれた温泉が2年前に閉館。去年、リニューアルしてオープンしたと聞いていたので、一度行ってみたいと思っていました。

渓流荘には閉館の半年くらい前に数回行っただけでしたが、当時はキャンペーンで入浴料が510円と定山渓温泉では破格の安さでした。しかも、値段の割には浴室もきれいで、露天風呂は源泉掛け流し。温泉がよかったのでリニューアルが楽しみでした。


いざ定山渓商店へ入ってみると、玄関、ロビーの内装はオシャレな雰囲気にリフォームされていて、渓流荘の頃とはまったく変わっていました。ただし、入浴料も大きく変わっていました。なんと980円。定山渓の他所の温泉旅館・ホテルより安いとはいえ、キャンペーン価格と比べると、なかなか大きな値上げです。

さらに、大浴場の暖簾をくぐると、「あれ?」。そして、浴室へ入ると、ほとんど変わっていません。浴室にあるイスなどの小物類は小綺麗な新しいものへ交換されていましたが、浴室の内装などもそのまま。良くも悪くもほとんど変わっていませんでした。玄関、ロビーの様子から勝手に浴室も同じようにモダンな雰囲気への改装されているものだと思い込んでしまいましたが、露天風呂は渓流荘そのものです。

勝手な期待を裏切られはしましたが、温泉は以前と変わらず快適です。ただ、サウナはちょっと残念でした。空いていたのはいいのですが、サウナルームが広めで天井も高く、温度が低く感じます。天井付近に掛けられている温度計は90℃以上を示していますが、上段のイスに腰掛けていても天井まで遠く、ドライサウナに適した温度になっていないように感じました。下段のイスに腰掛けているような体感温度です。

当然、身体が温まるのにも時間がかかります。汗もなかなか出てきません。長い時間をかけてようやく身体が温まったら、「ふる川」のときと同じように水風呂には入らず、露天風呂の横で外気浴をしてクールダウンしました。サウナでの温まり方がイマイチなので、外気浴の気持ち良さもイマイチです。3セット試みましたが、結局、イマイチととのわないまま浴室から出ることになりました。

これまでドライサウナに何度か入ってみましたが、こんなことは初めてです。やっぱりドライサウナもセッティングによってちがうんですね。

ちなみに、定山渓商店は宿泊料金を抑えるためにいろいろ工夫しているらしく、浴室の改修を行っていないのもその一環のようです。日帰り入浴1,500円のふる川、980円の定山渓商店。520円の差をどう考えるかは人それぞれです。

2020年2月7日金曜日

「定山渓温泉 ぬくもりの宿 ふる川」の蒸し風呂

こんにちは。はかせです。

先月ですが、妻の旅行券を利用して、結婚記念日に「定山渓温泉 ぬくもりの宿 ふる川」に泊まりました。旅行券の金額から大きくはみ出さない範囲で1泊2食付きの良さげな宿を探した結果、決めたのが「ふる川」でした。定山渓は札幌から近くてほとんど泊まることがないので、こんな機会でもなければ、きっと蒸し風呂に出会うこともなかっただろうと思います。

というのも、定山渓温泉は日帰り入浴の料金がとても高くて、1,500円くらいが普通です。市内のSPAだと思えば妥当な金額かもしれません。でも、普段からそんなに高い温泉へは行っていないので、行ってみたいからといってすぐに行ける温泉ではありません。


でも、今回、泊まるからには温泉に入り放題です。チェックインをしたら、ラウンジで無料の梅酒をいただいたあと、早速、大浴場へ向かいました。完成してからまだ1年ちょっとしか経っていない新大浴場です。

1日目は1階が男湯でした。浴室に入ってまずサウナを探しましたが、「よもぎ蒸し風呂」しかありません。水風呂もなく、代わりに「目醒めの水」という泉のような台から桶で冷たい水をすくってかけるものがあるだけでした。いつものように身体を洗って温泉で温まったあと、試しに蒸し風呂に入ってみましたが、なんと、これがとても素晴らしいものでした。

壁沿いにあるイスの下の照明が床を照らす暗い蒸し風呂の中に入ると、湿度がものすごく高くてドライサウナとはまったくちがいます。温度計を見ると50℃くらいでした。でも、この感覚には覚えがあります。そうです、スチームサウナ(スチームバス)とそっくりです!

サウナとちがってイスは床に置かれた1段だけです。タオルは敷いておらず、イスは濡れていて、さすがに50℃なので、座った瞬間は熱くて驚きました。でも、我慢して座ると、ほどなく汗が吹き出してきました。ドライサウナよりも圧倒的に発汗が早いです。実際、身体もすぐに温まったので、外に出て「目醒めの水」を浴びて身体を冷ましました。

洗い場のイスに腰掛けて少し休んでから、また蒸し風呂に入ります。2セット目です。いったん冷めた身体がもう一度温まるまでも、蒸し風呂はドライサウナよりもずっと早いです。汗もすぐに出て、スチームサウナとそっくり。ドライサウナのような顔がヒリヒリしないのも心地いいです。また、よもぎの香りのする蒸気が呼吸するときに喉を優しく潤してくれます。今度も「目醒めの水」でクールダウンして休憩をはさみ、最後の3セット目。

蒸し風呂で再び温まったあと、今度は他のお客さんがやっていたのを真似して、水を浴びずに外へ出て、露天風呂の横に座って外気浴でクールダウンしてみました。すると、これがものすごく気持ちがいいのです!

蒸し風呂でしっかり身体が温まっているので、マイナス10℃はあろうかという外の冷気でも、夏の暑い日に木陰に吹くそよ風のように涼しく感じます。「サウナは水風呂」という先入観がありましたが、寒い屋外での外気浴は水風呂よりもずっと優しく心地よいことに気づきました。

すっかり蒸し風呂が気に入ってしまいましたが、夕食と食後に行ったラウンジでお酒を飲みすぎてしまい、結局、この日、お風呂には1回入っただけで寝てしまいました(笑)

翌朝、2階が男湯に入れ替わってからまた温泉に入りましたが、蒸し風呂は前日の方が広くて温度も高く感じてよかったです。でも、冷たい外の空気で外気浴をすると、やっぱり気持ちがよかったです。

ちなみに、ふる川の蒸し風呂は、「約80度の源泉から湯気を引き入れる昔ながらの温浴」なのだそうです。歴史的には日本の風呂はもともとは蒸し風呂のことで、それが今のようなお湯に浸かる風呂へと変化したようです。このことを知って、原点回帰の意味でも日本人は蒸し風呂を見直し、スチームサウナ(スチームバス)を楽しんでみてもいいんじゃないか思いました。

2020年2月6日木曜日

換気ダクト内の結露

こんにちは。はかせです。

冬将軍がついに本気を出したのか、北海道を寒波と大雪が襲っています。不運にもというか、このちょうど冷え込んだタイミングだからともいえますが、寿命を迎えてしまったアルデ換気(オスカー)の本体を交換してきました。

ここで大きな問題だったのは、換気ダクト内の結露です。

現在、北海道でアルデ換気を設置するときには、本体やダクトは原則、断熱区域内に収めることになっています。ところが、オスカーが販売・設置されていた当時は、断熱区域外の小屋裏空間などに本体とダクトが設置されているお宅が少なくありません。

小屋裏のような空間には外気が入ったり出たりしているので、屋根があるだけでほとんど屋外と同じような環境です。しかも、夏場には熱気がこもるので、温度については屋外以上に過酷な環境となります。一方、冬場は冷気が入り込むので、屋外が氷点下まで低下する北海道では、小屋裏も冷凍庫のように寒くなることもあります。そういうときに危険なのが、結露で生じた水が冷やされて凍り、今度は温められて解けて水になりを繰り返すことです。

例えば、札幌では無落雪屋根としてスノーダクトが設置されているお宅が多いですが、よくトラブルの原因となるのが、スノーダクト内の水がこの凍結と融解を繰り返すことです。

水は小さな隙間にでも潜り込み、凍ると体積が増すので隙間を押し広げます。これを繰り返すことでスノーダクトから「すが漏り」が起こるようになります。スノーダクトには凍結を防止するためにヒーターが取り付けられていることが多いですが、電気代がかなりかかるので、ヒーターを切ってしまって「すが漏り」を起こしたお宅をよく見かけます。

同じように、換気ダクトも小屋裏に設置してしまうと、この水の凍結・融解に悩まされる可能性が高くなります。ダクトを断熱材のグラスウールで包んだ「断熱ダクト」を使っていても、断熱が足りなくて内部で結露を起こしてしまうことがあります。壁の断熱材が10cm以上あるのに対して、断熱ダクトの断熱材はその半分もありませんので、仕方ありません。本州以南ならまだしも、北海道で小屋裏などに設置しないようにするのは当然といえます。

ダクト内の結露が問題なのは、結露水が溜まるとダクトが狭くなって圧力損失が大きくなり、ちゃんと排気されなくなるからです。しかも、ちゃんと排気されなくなると結露しやすくなり、さらに水が溜まるという悪循環となります。その結果、室内の湿度も上がって窓まわりに結露が生じたりします。さらに、冷え込みが厳しい場合にはダクト内の結露水が凍って、ダクトが破けてしまうこともあります。すると、今度は気温が上がったときに凍っていた結露水が解けてダクトから漏れ出して、天井の断熱材を濡らしたり、同じことが何度も繰り返されているうちに、「すが漏り」のように天井が濡れてしまう場合もあります。

ダクト内部に溜まっていた氷水

小屋裏のダクトの断熱不足は、ダクトを上から断熱材で覆ってやることで改善できます。新築時などに天井に吹き込んだ断熱材も20年以上経つと数センチは沈んで性能が低下します。そこで、できれば断熱材を吹き足して、ダクトの断熱不足を解消することとあわせて冬場の寒さ、夏場の暑さ対策をオススメします。

設置から年数が経過して、モーターの性能が落ちたり、汚れが溜まって排気が弱くなってくると、それまで問題がなかった場合でも、小屋裏などのダクト内に結露が生じるようになる可能性があります。換気本体とダクトが小屋裏などに設置されている場合には、本体やモーターの交換、清掃だけでなく、天井への断熱材の吹き込みも一緒に検討されてみてはいかがでしょうか。

2020年2月5日水曜日

京極温泉の名水の水風呂

こんにちは。はかせです。

年明け、最初に行った温泉は京極温泉(京極ふれあい交流センター京極温泉)でした。羊蹄山の伏流水、京極の名水で有名ですが、ふきだし公園のそばにあるのが京極温泉です。

入館料は600円で道北ほどリーズナブルではありませんが、それほど抵抗なく入れる良心的な価格です。日曜日の夕方だったのでスキー帰りの客も多く、脱衣室は結構混んでいました。でも、浴室は広いのでそれほど気になりません。湯船の数も広さも十分なのでストレスを感じません。

気になるサウナですが、ここも3〜4帖ほどで広くはありません。テレビが付いていて、敷いてあるタオルはセルフで交換するシステムになっていました。水風呂がサウナの横にあるのですが、水温は7〜12℃と書いてあります。すごく冷たいのではっ!?しかも水が掛け流しです。後から調べて知ったのですが、この水は「京極の名水」なのだとか。サウナに入る前にちょっと水に手を入れてみると、びっくりする冷たさでした。

サウナへ入る前に身体を洗って温泉で身体を余熱します。露天風呂の方が温度が高いので、サウナの前に入りに行きました。外気の冷たさはさすが真冬です。身体が温まっても逆上せないのがいいですが、源泉掛け流しではなく加温の温泉なので、熱のロスを考えると省エネの観点からはなんとももったいないものです。

さて、いよいよサウナです。いつものように上段で温まります。もう時計は探しません。汗の出方と身体の温まった様子で水風呂へ入りに行くタイミングを決めるようになりました。

サウナで十分に温まってから水風呂の水を桶ですくって浴びました。水の冷たさにドキッとします。少しでも気を緩めると水風呂に入る勇気が萎えてしまいそうなので、時間をおかずにすぐに水風呂に肩まで浸かりました。その冷たさと言ったら、年末の道北の温泉とは比較になりません。さすがは掛け流しの名水。気持ちいいですがすごく冷たいので、10秒くらい入っているのがやっとでした。

浴室に休憩用の椅子が設けられているので、水風呂のあとは座って外気浴をしました。水風呂はとても冷たかったですが、座っているうちに身体がポカポカしてきます。年明け最初のサウナでもめでたく「ととのう」ことができました。