2019年11月29日金曜日

「サ道」

こんにちは。はかせです。

10年近く前にスチームバス(スチームサウナ)に初めて入ってから、サウナに関連した書籍の類を見つけては目を通していました。その中でも、漫画「サ道」は気軽なサウナ入門と言える内容で、「サウナー」と呼ばれるサウナ愛好家たちがどうやってサウナを楽しんでいるかをうかがい知ることができました。


そして、巷でサウナブームと囁かれる今年、「サ道」が実写ドラマ化されました。以前、友人に紹介されて見たドラマ「孤独のグルメ」のサウナ版のような雰囲気です。

漫画とはちがって実際のサウナが登場するので臨場感があります。登場人物が「ととのう」姿を画面で見ていると、はかせもそんな気持ちよさを味わってみたいと思うようになります。


100℃前後の熱いドライサウナや冷たい水風呂は子どもの頃の苦手なイメージが強くて、最近はスチームバス(スチームサウナ)にしか入っていませんでした。でも、ドラマ「サ道」でサウナへの興味が一気に高まりました。はかせにもサウナブームが来そうです。

2019年11月22日金曜日

「サウナのあるところ」

こんにちは。はかせです。

2019年は空前のサウナブームと言われているそうです。確かに、今年はこれまでよりテレビでサウナの特集などを見かける機会が多かった気がします。

その中で取り上げられていたのが、この映画「サウナのあるところ」でした。


予告編は、水をかけられたサウナストーンからジュワーっと蒸気が立ち上るシーンから始まります。実は、フィンランドサウナとは、こうして蒸気(ロウリュ)を楽しむサウナだったようです。

一方、日本に昔からあるサウナはほとんどがドライサウナです。サウナストーンはあっても水をかけることはできません。湿度が低くて非常に高温です。

はかせが子どもの頃、家から車で通えるところに大きな銭湯ができてサウナもありましたが、それもやっぱりドライサウナ。暑くて苦しくて、水風呂も冷たくて。初めは物珍しくて何度か入りましたが、それ以降はそのときの嫌なイメージがつきまとって、サウナには全然入らなくなりました。

あるサウナ愛好家がどこかで書いたか話したかしたことを覚えています。日本へのサウナの導入の仕方が悪かったのだと。蒸気を楽しむ本来のフィンランドサウナを広めるべきだったと。

実際、今は「サウナ女子」と呼ばれるほど女性の間でもサウナの人気が高まっているようです。それはもちろんフィンランドサウナで、湿度が高くて肌の保湿をしながら入浴できるためだそうです。

この映画の英語のタイトルは「Steam of Life」です。Steamとはスチーム、蒸気。このことからも、英語圏でもフィンランドサウナを特徴づけるのはやっぱり蒸気でした。

その意味では、スチームバス(スチームサウナ)はまさしく蒸気で温まるサウナです。サウナストーンに水をかける風情こそありませんが、蒸気発生器から高温で吹き出す蒸気はまぎれもなくロウリュです。アロマオイルだって楽しめます。

ところで、この映画はもう10年近くも前の2010年にフィンランドで公開されたものです。その年のアカデミー外国語映画賞にもノミネートされています。10年近くも前の映画が、なんと今年日本において上映されているわけですから、やっぱりサウナブームなのでしょう。

残念ながら北海道での上映はまだ予定がないようですが、札幌でも上映されることが決まったらぜひ観てみたいと思います。

英語字幕ならVimeoのオンデマンドでレンタルして観ることができるようです。



ちなみに、フィンランド語の映画の原題は「Miesten vuoro」。Google翻訳だと英語で「Men's turn」、日本語では「男の番」。英語タイトルでも邦題でも「男」は消えてしまっていますが、どちらの予告編を観ても、やっぱりさまざまな男の生き様をサウナを通して描いた映画であるのは確かなようです。なんだかサウナに入って語り合ってみたくなりますね。

2019年11月15日金曜日

お風呂は10分間

こんにちは。はかせです。

札幌は昨日から降り続く雪ですっかり冬景色ですので、温かいお風呂の話をしましょう。

昨年、2018年の秋、叔父がステージⅣの肺がんとの診断を受け、現在も薬物療法を継続しています。2018年といえば、本庶佑さんが「オプジーボ」でノーベル医学賞を受賞して、がんの免疫療法に注目が集まった年でした。

今年は免疫療法の環境も整備が進み始めましたが、叔父の場合は主治医との相談の末、まだ実績が浅い免疫療法を試すよりも、従来の薬物療法を選ぶこととなりました。ですが、このことは、免疫について考えるきっかけになりました。

以前からサウナ、スチームバスで身体を温めることは免疫を向上させ、健康にいいと漠然とは思っていましたが、残念ながら自宅の賃貸マンションには狭いユニットバスしかありません。それでも、実は入浴法を見直すだけでも、体感的にずいぶん改善できることに気づきいたので試してみました。

まずはじめに着目したのは、サウナに関連して以前からテレビや雑誌でも紹介されることが多い鄭忠和さんの「和温療法」です。独自に開発した低温乾式サウナ(60℃)に15分入浴し、出てから30分保温するという治療法です。慢性の心不全をはじめ、レディー・ガガが患っていることを表明して話題にもなった線維筋痛症の治療にも成功しているそうです。この治療法を家庭の風呂で行う入浴法が紹介されていました。

その入浴法とは、41℃の風呂に10分間入浴し、出た後10〜20分間保温する、というものです。10分間の入浴は、深部体温を1℃上昇させる(微熱をつくる)ためで、保温して微熱を保つことにより一酸化窒素(NO)とヒートショック蛋白を発現させ、血流を促し免疫力も高めるのだそうです。ヒートショックといっても、冬などに風呂から寒い脱衣室へ出たりして血圧が急上昇して心筋梗塞や脳卒中を引き起こすヒートショックではありません。


入浴法について詳しくはこの本で解説されていますが、ヒートショック蛋白からたどって、伊藤要子さんのそのままズバリ「ヒートショックプロテイン入浴法」にもたどり着きました。こちらは42℃で10分間入浴し、保温はほぼ同じで10〜15分間。体温を38℃以上に上げるのが目安です。どちらの入浴法も、体温の上昇とその保温が大切なようです。

そのためには、入浴が5分以下の「カラスの行水」ではやっぱりダメなのだそうです。でも、はかせは子どもの頃からずっとお風呂は「カラスの行水」でした。たまに温泉などへ行ったときに露天風呂ではのんびり入っていることもありましたが、自宅のお風呂や内湯での長湯は苦手です。風呂に入るのが嫌いだった子どもの頃、「100数える」まで出ないように親から言われた覚えがありますが、それでは全然十分ではなく、お風呂には「10分入る」ことが必要だったようです。

さて、そんなわけですが、ともかく「カラスの行水」を改めるべく、浴槽に41〜42℃のお湯を張って、体温を測りながら入浴してみました。5分ほど経つと体温は38℃くらいまで上がりますが、ここからはちょっと入浴を続けるのが辛く感じ始めます。顔から汗が出てきて、風邪を引いて熱いときを思い出すような不快感です。

なんとか10分入り続けて風呂から出ると、さすがにさらに10〜20分間保温する気にはなれませんでした。バスタオルで汗を拭いて、座って少し休んでいると、汗が吹き出し続けます。5分くらい経って体温も下がったのか、汗を拭くともう汗は引きました。

保温はしていませんが、身体がしっかりと温まった感覚があり、「カラスの行水」とは全然違います。スチームバスに入ったときに似た気持ちよさがあります。3ヶ月くらいこの10分間入浴を続けていますが、なんとなく体調はいいような気がします。冬になってだいぶ寒くなったので、身体がちゃんと温まるのはきっといいのでしょう。

せっかくなので、スチームバスに入ったときにも体温を測ってみました。すると、設定温度が40℃だと浴室の顔の高さでは39℃までしか上がらないようで、体温が38℃まで上がるまでに10分かかりました。そのため、さらに5分入浴を続けて、だいたい15分ちょっと経ってスチームバスを出て、保温をせずに休憩をとりました。

改めて風呂とスチームバスとを体感的に比較すると、体温が上がってからの入浴時間はスチームバスの方が圧倒的に快適です。おそらくお湯の水圧による圧迫がないためだと思いますが、「和温療法」でサウナが用いられているのにも納得します。また、発汗のタイミングが異なるので、入浴後の爽快感がちがいます。風呂ではお湯から出てから一気に汗が出ますが、スチームバスでは入浴中から滝のように汗が出るので、入浴後に身体を拭くとすぐに汗がひくため、とても爽やかです。

結論としては、入浴後の保温はしていませんが、41〜42℃のお湯に10分間浸かる入浴法を試してみた結果、スチームバスに入ったときのような身体の温まりを体感できました。入浴中も入浴後も心地よさの点ではスチームバスにはおよびませんが、「風呂に10分」は健康のために続けてみようと思います。

2019年11月8日金曜日

プラスチックダンパーで冷気の吹き込みを防止

こんにちは。はかせです。

今週は旭川や札幌でも初雪が降って、いよいよ本格的に寒い冬がやってきそうですね。

部屋の壁にあるアルデの給気口のフィルターを掃除するときなどにグリルをはずすと、裏側に白い花びらのような薄いプラスチック製のひらひらが付いているのに気づくと思います。下の図の中央に給気グリルの模式図があります。


実物はこのような状態で設置されているはずです。本来、標準で取り付けられているものですし、フィルターとはちがって数年で経年劣化するようなものではありませんので、付いていない場合は、紛失している可能性があります。


この花びらはプラスチックダンパーというもので、風が強い日などで給気口に大きな圧力がかかったときに、必要以上に外気が室内に入り込まないように調整する役割をします。下の図の真ん中の図で、外からの空気を示す矢印がグルっとUターンしているのは、強い風でプラスチックダンパーが一時的に閉じて外気を跳ね返している模式図です。


ちなみに、風が強い日には、キッチンのレンジフードや浴室の換気扇などからバタバタという音が聞こえることがあるかもしれませんが、似たような仕組みのバックドラフトダンパーという逆流を防ぐパーツが開いたり閉まったりするときに出している音です。

アルデの給気口には、ガラリの向きに加えて、必要以上に室内に冷気が入り込まないようにする、こうした工夫が施されていますが、冬にはどうしても給気が寒いという場合があります。そのため、給気口に新聞紙などを詰め込んでしまっているお家も見かけますが、このアルデのプラスチックダンパーにはそうした時期に侵入する外気を強制的に絞る調整方法も用意されています。

下の図のように、プラスチックダンパーの4枚の花びらは、1枚ずつそれぞれ固定できるようになっています。給気口に新聞紙などを詰め込む前に、まずは羽根の調整を試してみてください。


2019年11月1日金曜日

フィルター忘れていませんか?

こんにちは。はかせです。

アルデ換気のメンテナンスでお客さんのお家へうかがうと、8割くらいのお家で給気口にフィルターが取り付けられていないか、経年劣化でボロボロになっています。これでは室内に埃などの空気の汚れが直接入ってきてしまいます。


アルデ以外の給気口には必ずしもフィルターが取り付けられていませんが、アルデではフィルターが標準で取り付けられています。アルデのフィルターは厚さ15mmほどの黒いスポンジ状のもので、簡単に取り外しができます。周辺環境にもよりますが、最低でも1年に1回、大掃除のときに水洗いか中性洗剤で洗うことをおすすめします。

暖かい日や涼しい日には窓を開けて気持ちよく空気を入れ替えたいものです。でも、窓を開けると家の中に砂埃が入って床が汚れてしまいます。

給気口は小さな窓の役割をしていますので、空気と一緒に常に外の汚れも入ってきます。その外気から砂埃を取り除く役目を果たすのがフィルターです。そのため、汚れの状態に合わせて、できるだけこまめに清掃することが望まれます。


給気口フィルターはお電話やファックス、メールでご注文いただけますし、本社Web Shopで購入することもできます。

給気口フィルターには2種類の大きさがあります。直径4インチ(約8.5cm)と5インチ(約12cm)のタイプがありますので、定規などで大きさをご確認のうえご注文ください。

ご連絡先:住まいの相談室はしもと
TEL:011-374-3411
FAX:011-375-5422
E-mail:masa22@jcom.zaq.ne.jp