2019年10月25日金曜日

ガラリは上向きで寒さを防ぐ

こんにちは。はかせです。

アルデ換気のメンテナンスでお家へうかがうと、給気グリルのガラリの向きが上向きになっていないことがよくあります。

アルデの給気口は独自の構造になっていて、ガラリの向きによって外から給気口を通って室内に入ってくる空気の流れをコントロールしています。


上の図の右端が給気グリルの室内側にあるガラリです。このガラリは下の図のように、羽根を上向きにすることにより、屋外からの冷気を跳ね上げて足下に直接冷気が下がって来ずに、室内の暖かい空気と交わるようになっています。




例えば、下の写真は賃貸マンションの給気グリルです。羽根の向きが同心円状のガラリなので、冷気が勢いよく下がってきます。


アルデの給気グリルも向きを正しく設置しないと、同じように冷気がまっすぐに足下に降りてきてしまいます。下の写真では、ガラリが下向きで取り付けられてしまっています。


お客さんの話によると、ケーブルテレビを設置した際に、写真に写っているケーブルが取り付けられたそうですが、おそらくそのときに工事を行なった業者が、誤った向きで取り付けたのでしょう。屋外の給気フードにガラリが付いている場合は、雨が内部に入り込まないようにガラリを下向きに取り付けますが、アルデの給気グリルのガラリは上向きに付けなくてはいけません。


クリーニングを行なったときに、ガラリも正しい向きに直しました。細かいことですが、室内の環境を少しでも快適にするためのアルデ換気システムの工夫です。

2019年10月18日金曜日

アルデ換気の本体交換

こんにちは。はかせです。

オスカータイプから現行タイプへの交換もしています。

初期モデルであるたこ足型のオスカータイプでも、小屋裏に設置されている場合が多いです。本来は上から吊るすのですが、横向きにビスで固定して設置されていることもあります。


実は、この「オスカーの横置き」に出会ったのは今年が初めてだったのですが、偶然にも今年3件も「オスカーの横置き」に遭遇して驚きました。

ただし、「オスカーの横置き」のメンテナンスはなかなか大変です。そもそも上から吊るす空間がないために仕方なく横向きに設置しているだけあって、メンテナンスのための空間も確保されていません。それでも、このお家のお客さんはご自分で清掃までされていたそうで、年数の割には本体周りが清潔でした。素晴らしいですね。

ところが、本体の交換となると話は別です。もともとかろうじて人が通れる隙間しかなく、新しく交換する現行タイプを小屋裏へ入れるため、構造に影響が小さい部材を切り取りました。それでも点検口との位置関係が悪く、オスカータイプを取り出すことはできませんでした。

現行タイプはコンパクトになっていますので、小屋裏に入れることさえできれば、既存のダクトと長さを調整してつなぎ直します。


本体が小屋裏などに隠蔽されていると、メンテナンスが難しい場合が多いです。お客さんご自身で本体のクリーニングができないと、モーターや自動換気量調整弁に汚れが溜まりやすくなります。ご自身での清掃が大変な場合は、お家にもよりますが、だいたい5年に1回くらいクリーニングを依頼されるのが良いと思います。

比較的新しいお家には、納戸やクローゼットに設置されていて、必要なときにはクリーニングしやすくなっているお家もあります。リフォームの際には、できることなら一緒に換気本体の配置の変更も検討もおすすめします。換気本体は丈夫な機械ですが、小屋裏は雨が当たらないだけで外と同じです。気温の変化は外より激しく非常に過酷な環境です。メンテナンス性の向上に加えて、換気本体への負荷を減らすことでトラブルの現象にもつながります。

2019年10月11日金曜日

アルデ換気のクリーニング

こんにちは。はかせです。

アルデ換気のクリーニングもしています。

初期モデルのオスカータイプは設置から20年以上経過しているため、クリーニングは行わず、寿命がきた時点で本体の交換をおすすめしています。一方、それより後のモデルでは、モーターや自動換気量調整弁(風船)、給気・排気グリル、本体・グリル接続部付近のダクトの清掃を行なっています。

給気口のフィルターや本体内部のモーターの清掃まで自分でできるように清掃方法がマニュアルに書かれていますが、本体が小屋裏などにある場合、グラスウールや埃まみれになりながら清掃するのは大変です。給気口のフィルターくらいなら、1年に1回でも取り外して水洗いするだけでずいぶん違いますが、実際には、10年以上放置されて経年劣化でボロボロになっているお宅も少なくありません。


本体が小屋裏にあったり、ご自分で給気口や排気グリルの清掃を行われていない場合には、点検のうえクリーニングを実施します。点検の結果、経年劣化でモーターの性能低下が大きくクリーニングだけでは換気量が改善されない場合には、モーターを交換する場合もあります。設置から15年〜20年経過している場合にはモーターの交換もおすすめしています。


10年以上メンテナンスが行われておらず、ダクトやモーターに埃が溜まっていることがありますが、第3種換気のいいところは、汚れは家の中から外への一方通行だということです。掃除をサボったとしても、換気風量は落ちても汚れた空気が家の中へ戻ってくることはありません。フィルターを介して空気が家の中を循環する第1種熱交換換気との決定的なちがいです。


365日、24時間、常に働き続けている換気設備は、時間が経過すれば汚れますし、いつか必ず壊れます。定期的な清掃も必要ですし、寿命が来ると交換しなければいけません。

でも、定期的にクリーニングを行なっていれば、換気の際の抵抗が大きくなるのを抑えることができるので、モーターへの負担が減って寿命も伸びます。できるだけ回転数を抑えて運転してモーターを長く動かし続けるためにも、ぜひ定期的なクリーニングをおすすめします。

2019年10月4日金曜日

アルデ換気のモーター交換

こんにちは。はかせです。

古くなったアルデ換気のモーター交換をしています。


新築時に設置してから15年〜20年もの間、休まず働き続けているので、さすがに寿命を迎えます。屋根裏などからこれまで気にならなかった音がしてきたり、窓に結露が出始めたら、寿命が近づいたサインです。

初期のモデルであるオスカータイプ、別名「タコ足」と呼ばれたモデルのモーターの寿命がきたときは、残念ながらモーターの交換ができないため、本体を現行モデルへ交換することになってしまいます(ただし、排気ダクトはつなぎ換えるだけです)が、それより後の本体が四角いモデルではモーターの交換ができます。清掃とあわせて行うことで、設置時の性能を取り戻します。

国産の家電などの多くは製造終了から6年間は補修用の部品を保管することになっていますが、頻繁にモデルチェンジするため、20年も使用した製品を修理して使い続けることはまずできません。その点、アルデ換気のモーターはドイツ製で、設計の改良は行われていますが、20年以上経った今でも交換が可能です。

調子が悪いと感じたときには、あきらめずにまずはご連絡ください。