2020年11月26日木曜日

奈良 法華寺の浴室はスチームサウナ

 こんにちは。はかせです。

今日は11月26日、「いい風呂(1126)の日」です。新型コロナウイルスの感染拡大に対して一向に具体的な対策を取ろうとしなかった菅政権も、医師会や専門家からの訴えなどのおかげでようやくGO TOキャンペーンの一部制限を決めました。国民の命を守るために何をすべきかが国に求められています。

ところで、先日、母からあるテレビ番組を紹介されました。なんと、1300年前、当時の聖武天皇の妻である光明皇后が、国民のために築いたといわれるお風呂が登場したのです。

阿修羅 1300年の新事実」という2017年にNHK BSで放送された番組の再放送でしたが、番組によると、1300年前の日本は干ばつと飢饉に襲われ、国民は苦しんでいたそうです。

そこで光明皇后が「福祉活動」の一環として、自身の邸宅に国民の苦しみを癒すためのお風呂を建てました。


邸宅跡は現在、法華寺として残されており、風呂も現存しているそうです。


お風呂がある建物は「浴室(からぶろ)」と呼ばれますが、現在、日本で一般的な湯船に浸かるお風呂ではありません。それは、「蒸気風呂」。つまり、「スチームサウナ」だったのです。




この浴室は貴族のためのものではなく、「一般庶民のために建てられた」ものでした。番組では「日本の福祉の“原点”」だと紹介されています。



建物の内部には檜で作られた小屋があり、釜で沸かした湯から出た蒸気が、床下に敷き詰められた薬草を通って、中で入浴する人を包み込む構造です。





この蒸気風呂の構造は、今年の冬に行った定山渓温泉ふる川の蒸し風呂にとても似ています。ふる川では薬草としてよもぎが使われ、温泉の湯気が蒸気として取り込まれていました。スチームサウナですから、きっと光明皇后の浴室もとても気持ちのいいものだったことでしょう。


1300年前のようにコロナ禍のただ中にある日本。光明皇后とは対照的に、福祉としての「公助」よりも先に「自助」を掲げた菅首相ですので、残念ながら日本の福祉は当てにはなりません。

でも、幸い、今は多くのお家にもお風呂はあります。「自助」に甘んじてはいけませんが、感染拡大防止のために不要不急の外出自粛が求められる中、コロナ禍で疲れている心と身体をせめてお家のお風呂で癒しましょう!

2020年11月15日日曜日

道北温泉・サウナめぐり 第2回

こんにちは。はかせです。

新型コロナウイルスの感染拡大の中でGO TOトラベルキャンペーンが続けられるという矛盾した世の中ではありますが、今年の夏にお盆の墓参りと併せて友人のお見舞いへ行ったついでにまた道北のサウナめぐり(といっても2件だけですが)へ行ってきましたので、振り返ってみます。

前回は通り越してしまった幌加内せいわ温泉ルオントへ1日目に寄りました。温泉に入りに来たことは何度かありましたが、「サ活」を始める前だったので、サウナに入るのは今回が初めてです。

中に入って驚いたのは、とてもきれいでオシャレになっていたことです。4月にリニューアルオープンしたそうで、以前はお土産などが置かれて直売所のような雰囲気だったのが、ソファが並べられてとてもすっきりしていて、足湯も設けられて無料で利用できるようになっていました。休憩室も高級リゾートの浴場のようで、ゆったりくつろげるように椅子が置かれています。でも、入館料500円で入浴できるのがお財布に優しいですね。

浴室へ入って見渡すと、浴室は特にリニューアルはされていないようで、以前と変わりないように感じました。サウナの向かいにはシャワーが備え付けられていて、水風呂の前にこのシャワーで汗を流すようです。ちらっとサウナルームをのぞくと、3帖くらいの広さでテレビが付いています。

いつものように全身を洗って、まずは温泉で下茹でします。浴室が暑いので内湯には入らずにまっすぐ露天風呂へ行くと、ここは新しくなっていました。以前は岩風呂でしたが、露天風呂も高級リゾートホテルのようにきれいになっています。さらに奥に豪雪露天風呂というのができていましたが、名前の通り冬季限定でこの日は入れませんでした。露天風呂の横にベンチが置いてあり、露天風呂のスペースには蚊帳が張ってあるので、ここで外気浴するのが良さそうです。

いよいよサウナですが、温度は85℃くらいの標準的な暑さで、2段ある椅子の上段に座っても耳が痛くなりませんでした。汗が出るまでしっかりと温まれます。水風呂に入る前にシャワーを浴びましたが、温度も調整できるので、水風呂が苦手ならシャワーだけでもいいでしょう。水風呂は夏なので掛け流しでもそれほど冷たくはありません。

外気浴はタオルで身体の水を拭き取ってから露天風呂の横のベンチに座りましたが、蚊帳と蚊取り線香のおかげで蚊に刺されることもありませんでした。蚊帳越しに緑を眺めながらととのいます。2セット気持ちよくサウナを楽しめました。

2日目は少し足を伸ばしてびふか温泉まで行ってみました。国道40号線沿いにある道の駅から、橋を渡ってさらに奥へ行くと、キャンプ場の向かいに温泉がありました。この一帯は「びふかアイランド」という名前が付いていて、パークゴルフ場やチョウザメ館もあります。今年は新型コロナの影響でアウトドアが人気らしく、キャンプ場はとても混んでいました。

前日のルオントとは対照的に、びふか温泉は建物も古くて昔の温泉ホテルのような雰囲気です。浴室も古さを感じますし、露天風呂がないのも少し残念です。サウナには入口の横の棚にマットが用意されているので、それを持って入り椅子に座るシステムでした。最初は知らずにタオルも敷いていない椅子に直接座ったので、お尻を火傷するかと思いました(笑)

この日は友人と一緒に来ましたが、いつも通り身体を洗って温泉で下茹でしてからサウナへ入りました。ところが、入った途端、その暑さに驚きました。椅子が熱かったのは先に書いた通りですが、温度も高いのです。温度計は95℃を示していて、他所より10℃くらい高めの設定のようです。しばらくすると耳が痛くなってきたのでタオルを被りました。

水風呂に入る前に、サウナの出入口の横にある蛇口から桶に水を溜めて身体の汗を流しました。サウナルームも狭かったですが、水風呂も狭いです。2人がギリギリ入れるくらいの広さしかありません。

浴室の真ん中あたりに休憩用の椅子が3脚くらい用意されているので、水風呂のあとはここで外気浴をします。浴室は温度も湿度も高いので、やっぱりルオントのように屋外で外気浴できるのがいいですね。

2セット目は2段ある椅子の下段に座りましたが、温度はちょうどよかったです。好みもあると思いますが、はかせはスチームサウナのような低温の方が好きなので、ドライサウナでも90℃以下の方が落ち着いて入っていられます。

道北の温泉・サウナを2ヶ所めぐってみましたが、感じたことは2つ。サウナはやっぱり暑いと辛いということと、外気浴は屋外の方が気持ちいいということです。もちろん好みではありますが、サウナの本場、フィンランドのサウナが比較的低温で屋外で外気浴をする文化であることにも納得します。

寒くなってきてまたどこかの温泉・サウナへ行きたくなってきますが、今は我慢です。早く無責任な政策が中止されて感染拡大が収まるといいですね。