今日、4月26日は「よい風呂の日」なのだそうです。2年前のこの日、映画「テルマエ・ロマエⅡ」が封切りされたことにちなんで認定されたとか。映画は前作に続き大好評だったようですね。
この映画の原作者、子供の頃に北海道に住んでいたという漫画家ヤマザキマリさんが、原作漫画の最終巻で次のように語っています。
「テルマエ・ロマエ」という話をハドリアヌスの生涯とシンクロさせようと決めた時点で、私にとってはこの皇帝が温泉の温かいお湯の中で命尽きるという展開以外のラストを思い浮かべることができませんでした。ハドリアヌス帝は劇中において、ローマに浴場文化を広めた皇帝として描かれます。お風呂好きならお湯の中で命尽きるのも一見悪くないように思えてしまいますが、日本における浴室の死亡事故の現状を考えると、とても優雅な最期とは思えません。
こちらにある慶應義塾大学の伊香賀教授へのインタビューでも紹介されていますが、なんと1年に3,000人以上もの人が家庭内のお風呂で溺死しているそうです。寒い家では熱いお湯に入る傾向があるため、ヒートショックだけでなく熱中症の可能性も高いそうで、意識がもうろうとして湯船から出ることができなくなり亡くなるようです。
家を暖かくするとヒートショックや熱中症のリスクは下がりますが、湯船に入るかぎり溺死のリスクはなくなりません。けれども、逆に湯船さえなければ、浴室で溺死することはまずなくなります。お湯に浸かる入浴から、スチームバスの蒸気に包まれる入浴へ意識を変えることで、お風呂で溺死するリスクを下げることができます。
それでもあなたはテルマエ・ロマエのハドリアヌス帝のようにお湯の中で命尽きることを望まれますか?
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