サウナのTylö本社があるスウェーデンを含め、北欧諸国は福祉大国として日本で知られていますが、具体的にどうなのかはほとんど知りませんよね。はかせもまだ北欧へ行ったことがないのでよく知りません。そこで、今回は「入浴」というテーマで、フィンランドと日本のちがいを分かりやすく説明している福祉用具情報サイトをご紹介します。
「介護支援ページ kaigo-web」の福祉用具講座で「北欧社会福祉研究家による世界・北欧の福祉事情」が特集されています。フィンランドで30年以上生活された経験があるという元北海道浅井学園大学(現北翔大学)教授の山田眞知子さんが作成に協力したもののようです。その第7章「フィンランドと日本 使われる福祉用具の違い」の中で、両国の入浴スタイルの違いが写真入りで具体的に紹介されていますので、順に見て行きましょう。
まず何より、入浴というと日本では浴槽にはったお湯につかることですが、フィンランドではシャワーとサウナです。日本のお風呂はほとんどがユニットバスになってしまいましたが、今では段差が低くなり、手すりも付けられることが一般的になりました。けれども、入浴にはどうしても浴槽の高い段差を越えなければいけないので、お年寄りでなくとも、例えば、怪我などで一時的に足が上がらなくなっただけでも苦労しますね。
お年寄りや障害のある方の入浴介助はとても大変で、体を傷める介助者も少なくありません。はかせの母親も仕事でよく入浴介助をしていましたが、やっぱり腰を何度か傷めましたし、高温多湿のお風呂の中での介助はとても辛いそうです。下の動画では自分で立てる方の入浴介助の一例が紹介されていますが、転倒による怪我や浴槽で溺れる危険はなくなりません。
一方、フィンランドではシャワールームの中へシャワーキャリーで入るので、座ったままシャワーを浴びることができるようです。もしスチームサウナをシャワールームに取り付けていれば、座ったままサウナで温まることもできますね。
お風呂の浴槽に入る場合とスチームサウナに入浴する場合をもう一度比べてみてください。「入浴=浴槽に入る」という考えに捕われなければ、入浴する人も介助する人もこんなに楽になります。将来、はかせが両親の入浴介助をすることを想像したら、迷わずスチームサウナにしますね。
それに、スチームサウナはユニットバスにも後付けできるので、どうしてもお湯につかりたいときは、浴槽にお湯を入れて入浴することもできます。たとえ浴槽がなくても、お年寄りならデイサービスなどの入浴サービスを利用したり、元気な方なら近所の銭湯や郊外の温泉へ入りに行けば、広い湯船につかってくつろげます。「入浴」への意識を変えるだけで、家族みんなが幸せになれる気がしませんか?
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