サウナに入ると汗をかいて老廃物が身体から排出されてデトックスできるとよく聞きます。ところが、2年前のナショナルジオグラフィックの記事には研究報告によって、それが「ウソ」だとされています。「どんなに大量の汗をかいたとしても、その日体内に摂取した汚染物質の1%すら排出できない」のだそうです。
体脂肪に蓄積する汚染物質の研究を行なっているカナダの研究者が、汗の中の汚染物質を分析した結果、判明したようです。どうやら食品や環境中に存在する「毒」は水に溶けにくく、汗で排出される量は非常に少ないそうです。
これまでサウナのメリットが本などで紹介されるとき、必ずと言っていいほど「デトックス」が登場していましたが、果たして「都市伝説」なのでしょうか?
記事には、こう書いてあります。
人間が汗をかくのは体温を下げるためであって、老廃物や有毒物質を排出するためではない。その役目を負うのは、腎臓と肝臓である。そして、老廃物を含めて、体内に不要なものは尿や便として排出されます。つまり、排尿と排便がしっかり行われることこそが「デトックス」なのではないか、と、はかせは考えるわけです。
というのも、実際、はかせが「カラスの行水」を止め、風呂でもサウナでもしっかりと温まるようになってからは、風邪を引かなくなっただけではなく、体調にも良い変化がありました。
はかせはお酒が弱いので、ビールを350ml缶半分飲んだだけでも酔っ払います。3缶くらいは飲めますが、眠くなって起きていられません。お酒が強い人とのちがいは、飲んでいるときにトイレへ行く回数です。強い人は何度もトイレへ行きますが、はかせはお酒を飲んでも、寝る前を含めてせいぜい2回です。
ところが、最近はお酒を飲むとトイレに行く回数が増えました。サウナに入らない日でもです。加齢による頻尿だと言う人もいますが、前立腺肥大の兆候はありません。
また、便秘にもならなくなりました。朝早く出かけて1日中運動したりすると、便を出すタイミングを逃して2日間ほど便が出ず、切れ痔になって苦しむことが少なくありませんでした。いったん切れ痔になると、なかなか治らないので大変でした。
ところが、最近は、朝便が出なかったとしても、その日の夜や、遅くても次の日の朝にはちゃんと便が出るようになりました。特に、サウナに入った翌日には必ず便意があります。
このように排尿と排便がしっかり行われていれば、きっと老廃物や毒素は体外に排出されているはずです。
お風呂やサウナの後は副交感神経が優位となり、消化機能が促進されるといいます。便秘の原因にはストレスもあげられます。正しい入浴法やサウナによる温冷交代浴の効果で平熱も上昇し、腎臓や肝臓の働きがよくなっているのではないかと思いました。
これはあくまではかせの体感ですので、確かなことは言えませんが、それほど的外れな考えではないように思います。「サウナでデトックス」が「都市伝説」だと聞いてがっかりしてしまった人には、ぜひ、あきらめずに正しい入浴法やサウナの温冷交代浴で体調改善、健康増進を試みて欲しいと思います。